ユルドゥルムAKP元閣僚の息子、シンガポールで賭博
2016年04月19日付 Cumhuriyet 紙
公正発展党(AKP)が政権についた2002年から船舶業で急速に成長した交通省大臣ビナリ・ユルドゥルムの息子、エルカン・ユルドゥルムが、シンガポール最大のカジノで賭博をする姿が目撃された。
AKPが政権についた2002年から船舶業で急速に成長した交通省大臣ビナリ・ユルドゥルムの息子、エルカン・ユルドゥルムが、シンガポール最大のカジノで賭博をする姿が目撃された。ユルドゥルムは、友人一人と共に数時間賭博をしていた。
ソズジュ紙のタイラン・ビュクシャーヒンの記事によると、シンガポールの最高級ホテルであるマリナ・サンズ・ベイ・ホテルで4月12日火曜日の夜に友人一人と遊んだユルドゥルムはカジノで数時間過ごした。
■最初の船は2003年に購入
AKPが政権の座につくと共にエルカン・ユルドゥルムの船舶業における事業は急成長した。エルカン・ユルドゥルムは、妹のバハール・ブシュラ・ユルドゥルムと共に2002年初めにデリン海運産業・貿易有限会社を設立した。それ以前は様々なコンサルタント事業に携わっていたユルドゥルムは、新しい会社で船の購入を始めた。最初の船を2003年に44万5千ユーロで購入したユルドゥルムは、800人の乗客と250車両を搭載できるフェリーボートでイズミルのチェスメとイタリアのブリンディジをつなぐクルーズの旅を予定しているとした。エルカン・ユルドゥルムは最初の船を購入するために44万5千ユーロ支払ったことが当時、論争を生んだ。ユルドゥルムは、資金の一部は自ら支払い、また一部はエージェントらに旅行チケットを売り、賄ったと述べた。 ビナル・ユルドゥルムは、44万5千ユーロは大した額ではないと述べた。
■22年間常にエルドアンと近かった
ビナル・ユルドゥルムは、タイイプ・エルドアン大統領がイスタンブル広域市市長に選ばれた日から側近であった。1994-2000年の間イスタンブル広域市イスタンブル水上バス運航(IDO)の局長を務めたユルドゥルムは、AKP創設後もエルドアンと共に活動を続けた。各政権で継続して大臣職についていたユルドゥルムは、AKPの内部規則上、三選禁止により2015年6月7日の国政選挙で立候補しなかった。ユルドゥルムは今回エルドアン大統領の指名で大統領府で特別諮問役としての職を得た。昨年11月1日の解散総選挙では再び国会議員に選ばれ、再度交通省の大臣職についた。
■運営していた会社
ユルドゥルム一家が直接または間接的に関与していた会社は以下である。
デリン海運(イスタンブル)、セフィネ海運(ヤロヴァ)、ゼーランド海運(オランダ)、Q海運(オランダ)、カスティーリョ不動産(オランダ)、ベイチャート(イスタンブル)、チャート・イット(オランダ)、ジェレン海運(イスタンブル)、ノース・ブルカーズ(パナマ)、ブラザー・ナビゲーション(マーシャル諸島)、ゼイティン海運(イスタンブル)、OGEMマリナ、メトロ船舶代理店、エイド海運、-チャール食品建設、-水科学テクノロジー、セクメン自動車。
■何隻あるかわからない
船舶業に手を出しているのはエルカン・ユルドゥルムだけではない、彼の家族もかかわっているのである。ユルドゥルム一家は直接的にもしくは間接的に17の会社、28の船と2隻の客船を所有しているといわれる。さらにいうと、ユルドゥルムの家族が30の船を所有するといううわさは国会で話題となった。共和人民党(CHP)イスタンブル国会議員セズギン・タンルクルは、エルカン・ユルドゥルムに関するうわさを国会に質問主意書[を提出して]持ち出した。タンルクル議員は、船舶業だけでなく、家族の他の事業に関しても質問をしたが、答えは得ることができなかった。ユルドゥルム大臣は、自分の子供たちが船舶所有者であることを認め、何隻の所有者であるかを答えなかった。
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( 翻訳者:内山千尋 )
( 記事ID:40296 )