■舞台関係者:リヤドには国営劇場がなく……「文化芸術協会」は混迷の状況を生きている
【リヤド:フサイン・ハルビー】
リヤドでは、西暦1960年代に〔サウジアラビア〕王国で教育が開始された頃から演劇が知られていた。なぜならリヤド記念学校〔訳者注:1940年代に建てられたリヤド初の公立学校〕がそのさまざまな式典で歴史的・社会的演劇を提供してきたからであり、同様に、サウード工業学校(王国芸術学院)に加え、ヒジュラ暦での前世紀〔13〕60年代の末よりサウード国王一族学校(モデル首都学院)、数多くの小・中学校にヤマーマ高校、科学学院さらにはリヤド大学(現在のサウード国王大学)もまた演劇を提供してきたからである。
首都リヤドには現在、舞台道具や照明の高度な設備を備えた国営の劇場がない。リヤドにある演劇ホールといえば、民事身分局の建物の裏にある古い教育委員会のホールや、大学通りと60番通りの交差点にある理学部の建物の中にある大学ホールである。また、文部省はヒジュラ暦1392年〔西暦1978年〕頃に大講堂を建てた。これは、リヤド市で最も重要な祝賀式や演劇を上演する有名な劇場であったが、アブドゥルアズィーズ国王歴史センターの建設のため、ヒジュラ暦1418年〔西暦1997年〕には撤去されてしまった。
文化芸術協会の前会長である演劇家ラジャー・ウタイビー氏は、「ハヤート」紙に対し、劇場は「芸術を生む者であるが、お金を生む者ではない」と述べた。また、演劇関係者が「舞台の上演に苦労している」ことに触れつつ、「リヤドは大都市であり、王国の首都であるが、舞台演劇のための劇場がない。なぜなら演劇はお金も責任も関わらない貧しい分野で、収益が見込めないとみなされているからだ」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:中村優斗 )
( 記事ID:40314 )