キリスにふたたびシリアから砲弾7発
2016年05月06日付 Milliyet 紙

シリアにあるイスラム国(IS)支配下のバブ地区から昨日7発のカチューシャ砲弾が放たれ、キリス市中心部にある5つの街区に落ちた。爆発により子ども1名が死亡、10名が怪我をした。

1月以来ロケットの標的になっているキリス市は、昨日の朝も爆発の音で目が覚めた。
7時50分頃にシリアから放たれた最初のロケット弾は、ヤシャール・アクトゥルク街区の共同墓地の近くにある空き地へ落ち、爆発した。2発目のロケット弾も、同じ街区のエキレム・チェティン住宅街へ落ちた。爆発により、警察官1名を含む2名が怪我をした。

■死亡者の数は21名に上る

8時40分、3発目のロケット弾がアルバイ・イブラヒム・カラオーランオール街区の空き地に落ち爆発したが、怪我人はいなかった。一連のロケット弾による 爆発に怒った市民らは命の安全が確保されることを求め、店の店主らもシャッターを閉めて対抗した。17時00分にさらに2発のロケット弾が放たれ、デミルジレル街区とシュフ街区に落ちた。怪我人が出なかった爆発においても、家や車が被害を受けた。2分後、シリアから放たれた2発のロケット弾はチャイラック街区の地区に落ちた。爆発により6歳のニサ・ドネ・セゼルさんが亡くなり、8名が怪我をした。セゼルさんの死でもって、1月18日から今日にいたるまで の、シリアから放たれたロケット弾によってキリス市で亡くなった人の数は21名に上った。

■嵐のような集中砲火

爆発の後激怒した群衆は、自分たちの声を報じていないという理由で何人かの新聞記者の撮影機材やカメラを壊した。一方軍からの情報によると、17 時02分~17時04分の間にイスラム国支配下のスラン地区とカフラフ地区から4発のロケットがキリス市中心部に放たれた。地区にいた駐留軍は、イスラム国が所有する2台の装甲車と2基のカチューシャ砲台を確認し、自走砲と多連装ロケット砲で集中砲火を行った。この攻撃により標的が破壊される一方 で、最初の報告によれば、イスラム国のテロリスト5名を殺害した。

■店の店主らはシャッターを閉じた

キリス市では、1月以来60発以上放たれているカチューシャ砲弾によって21名が亡くなり、72名が怪我をしている。さらに、市の中心部へここ最近毎日ロ ケットが放たれていることが、市民を暴動へと駆り立てている。不安におののく市民が家へ閉じこもる一方で、店の店主らもシャッターを閉じてしまっている。

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( 翻訳者:福永千夏  )
( 記事ID:40395 )