逮捕のPKKメンバー狙った爆弾テロ、PKKから犯行声明
2016年05月11日付 Hurriyet 紙

ディヤルバクルでテロ組織PKK(クルディスタン労働者党:非合法)に向けられた捜査で逮捕された容疑者を病院に運ぶ警察車両を狙い、3名の容疑者が死亡した攻撃で、200キロもの爆弾が使用されたと発表された。爆弾を積んだ車両により行われた攻撃で死亡した、拘束中のトゥファン・トゥンチ、ザフェル・コルマン、メフメト・アルギュルは、昨日検死後、家族に遺体が引き渡された。テロ組織PKKは声明を出し、犯行を認めた。

 ディヤルバクル県警察は、ビスミル区や県中心部でテロ組織のため、ある郡の工場に手をつけた罪で構成員7名を逮捕した。容疑者らは警察所有の装甲バスで病院に健康チェックに連れていかれている際、バーラル区のディジレ大通りに差し掛かるとPKKの構成員が爆弾積載車を遠隔操作で爆発させた。

 攻撃の中バスにいた容疑者たち、民主地域党(DBP)の元ビスミル区長で国会議員のトゥファン・テュンチ氏、ザフェル・コルマン氏、メフメト・アルギュル氏が死亡し、12名の警察官、33名の市民、合わせて45名もの人が負傷した。

 攻撃の後、ディヤルバクル県警察は、テロ対策局、情報局を始めとして包括的な調査を開始させた。目撃者たちの証言を取る一方、地域の通信管理総局や監視カメラが調べられた。爆弾積載車を警察車両が通過するときに遠隔操作で爆破した犯人が3人であること、また彼らが高級車に乗り、攻撃のすぐ後に逃亡したことが発表された。治安部隊は、攻撃の前、攻撃者たちが探索を行っており、元々のターゲットが警察であったと考えられていた一方で、装甲警察車両が機動隊の所有するものであったと発表された。

■200キロもの爆弾

 現場周辺で包括的調査を行う事件現場捜査陣は、攻撃で最初に確認された爆発が、C-4で強化された、硝酸アンモニウムを使用した約200キロもの爆弾が使用されたと発表した。爆弾積載車を使用して実施された攻撃で死亡した、逮捕されたDBP元ビスミル区長で国会議員のトゥファン・テュンチ氏、ザフェル・ コルマン氏、メフメト・アルギュル氏の遺体は、昨日病院での司法解剖の後、家族に届けられた。家族らは引き取った遺体を、昨日の午後にビスミル区の別々の場所で埋葬した。

■学校は本日休校

 爆弾積載車の激しい爆発による大きな被害を受けた殉職大佐ギュネル・エキジ・イマーム・ハティーブ中学校は、本日休校とされた。爆発の衝撃によって学校のガラスは全て割れ、校庭の塀の欄干が壊れているのがうかがえた。学校では本日修築・清掃作業が行われた。

■憲兵の建物にトルコ国旗

 爆発のあった地域にあった憲兵の建物に大きなトルコ国旗が掲げられた。また同地区にあり、被害を受けたカフェテリアをテント地で覆った。自治体は、本日道路にできた穴の穴埋め作業と、周辺の清掃作業を行った。

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( 翻訳者:田中浩太郎 )
( 記事ID:40431 )