ノーベル賞のサンジャル教授、「才能よりも努力」
2016年05月18日付 Milliyet 紙

アズィズ・サンジャル博士は、「多くの人が才能というものを信じているが、私は信じていない。私は、我々を互いに分けるもの、つまり努力を信じている」と述べた。

DNA修復メカニズムのトピックについて行った研究で、ノーベル化学賞を受賞したアズィズ・サンジャル博士と妻のグエン・サンジャル夫人は、アンカラ大学主催の特に優秀な科学者を表彰する憲章式典と、サンジャル博士のためのプラタナス植樹式に参加した。木が植えられた広場は、「アズィズ・サンジャル科学広場」と名付けられた。開会の辞を述べたアンカラ大学のエルカン・イビシュ学長は、「アズィズ・サンジャル氏は、常に母国のことを、国のことを考えている科学者だ。アズィズ・サンジャル氏のこの成功や、誇るべき物語の根底には教育、人道的価値、強い忠誠心がある。何に忠実なのか?アズィズ・サンジャル氏は、国民的価値観に忠実であり、我が国の国旗、国民、独立、共和国、そして我々の祖先と共にある人だ。この忠誠心は過去に、過去から現在に、そして現在から未来に向けられたものである。彼は、トルコと一心同体の科学者だ」と述べた。

スピーチの後サンジャル博士に、イビシュ学長から「優秀科学者証」が進呈された。

■「才能というものを信じていない」

サンジャル博士は、自信を持つことの重要性を強調した。
「私に自信をくれたのは共和国です。私にはたくさんの理想主義的な先生方がいた。教育は我々に、我らトルコ人は何でも出来る、何にでも成功する、独立戦争に勝利し、すべての西洋諸国に対して戦って独立を打ち立てた、そしてこれを継続するものは教育だと教えられてきた。私たちは何でもできるのだという思いで成長した。先生方の言うことは本当だ、私たちトルコ人は何でもできるという思いでアメリカに渡り、猛勉強した。私たちは努力と生産を続けることで優秀になっていくのであり、優秀な遺伝子を持っているのではない。全ての人は、互いに平等である。多くの人が才能というものを信じているが、私は信じていない。我々を互いに分けるものは努力だ、私は努力を信じている」と述べた。

式典の後、サンジャル博士のためプラタナスの植樹が行われ、木が植えられた場所は「アズィズ・サンジャル科学広場」と名づけられた。

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( 翻訳者:田中浩太郎  )
( 記事ID:40465 )