慟哭に沈む事件に関し最新のニュースが入り続けている。7日朝、テロはその血に塗れた顔を大学のあるヴェズネジレルの通りに向けた。イスタンブル大学の文学部・理学部での詰所交代に来た機動隊員が乗ったミニバスが走行中に、駐車中の爆弾を積んだ車が遠隔操作により爆発したのだ。大学の建物と周辺のオフィスビルに多大な損害を与えたこの攻撃で6人の警官が殉職し、5人の民間人が死亡した。民間人の犠牲者には、大学の女性職員と彼女を職場へ送っていた夫、銀行員、商店の店長がいた。事件に関係するとして4人の容疑者が逮捕された。この事件は世界の報道機関で伝えられた。イギリスのインディペンド紙とフィナンシャルタイムズ紙は、ヴェスネジレル地区で起きた爆弾攻撃がまだ犯行声明は出ていないが、テロ組織PKK(クルディスタン労働者党・非合法組織)の犯行である可能性が高いと報道した。フィナンシャルタイムズでは、テロ組織が戦術を変更したことを強調した。
第一報によると、午前8時40分、イスタンブル大学の文学部・理学部前の詰所の交代に来た機動隊員が乗ったミニバスがシェフザーデバシュ通りを走行中、通りに停めてあった爆弾を積載した車が遠隔操作により爆発したという。
イスタンブル広域市庁から200メートルの位置にあり、全体試験がおこなわれる予定であったイスタンブル大学の近くで起きた激しい爆発により、周辺は戦場と化した。爆発の威力で横転し破裂した機動隊のミニバスに乗っていた警官のラマザン・クルボアさん、エムラ・ペキドアンさん、カーディル・ジハン・カラギョズルさん、ドュハ・ベケルさん、ギョクハン・トプジュさんと、車を運転していたヤシャル・オズレムさんが殉職した。朝、たくさんの人が通勤通学途中で混みあっていた通りで、エリフ・トゥトゥシュ・インジェさん、アフメト・バイラクタルさん、エスラ・テキンさん、ハーカン・テキンさん、依然身元不明の市民1人が亡くなり、36人が負傷した。イスタンブル大学の学部建物、東トルキスタン財団、ジェラル・アー・マンションといくつかのオフィスが大きな被害を受けた。
■衝突のパニックも
爆発からすぐあとに、銃声が響き衝突が起きたという噂が走り、同地区で第二のパニックが起きた。警察は、周辺地域を立ち入り禁止にした。多数の救急車が派遣され、ヴェスネジレル地区のシェフザーデバシュ通りは通行止めとなった。イエニカプとハジュオスマン間のメトロはヴェスネジレル駅で引き返し運転となった。
同地区のすべての車両は一台一台、検問を受けた。爆弾処理の専門家は、一台の車にあったカバンを疑い、必要な処置をとって爆破した。車両には、いかなる爆発物質は見つかっていないという。 ハディ・サルホウル主任検察官と副主任検察官のイルファン・フィダン氏とオンデル・ヤマン氏、他4人の検察官が事件現場へ向かった。現場調査で、攻撃に使用された車両は、後部にエンジン部分の一部が残っていただけであったことが分かった。捜査で爆発物を積んだ車がレンタルされたものであることが明らかになり、車を貸した4人が拘束された。
イスタンブル大学で7日に予定されていた全体試験は取りやめとなった。
―以下省略―
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:40635 )