イスタンブル・テロ、女性自爆犯の犯行だった
2016年06月08日付 Hurriyet 紙


イスタンブル市のヴェズネジレル地区の爆発攻撃が自爆犯によって起こったものだということが判明した。

爆発でバラバラになった自爆犯の身元の確認が進む中、攻撃の準備を行った三人の身元が明らかになった。攻撃に使用されたのは「34 LRK 76」のプレートが付いたルノー・クリオであったが、これが5月27日にバージュラルで違法にレンタカー業を営んでいるM.B.からレンタルされていたことが分かった。

イスタンブル・テロ対策本部と諜報局のチームの捜査によれば、テロリストらは午前に自動車をレンタルし、同日中にマルディン県のクズルテペ市に向かった。テロリストらはそこで車に約400キロのプラスチック爆弾を積んだ後、イスタンブルに戻った。爆弾は金属小玉やネジなどが仕込まれており、殺傷力が増されていた。テロリストらはイスタンブルに来ると車をメルジャンの立体駐車場に置き、6月2日に車に引き取った。

■ミニバス2両の間に入ろうとした

モバイル・エレクトロニック・システム・インテグレーション(MOBESE)と監視カメラの映像によると、自動車は攻撃が起こった6月7日の朝にヴェズネジレルに持ち込まれ、一人がそこから離脱した。自爆犯は道端で待機し始めた。イスタンブル大学に警備の交代に来た機動隊のミニバスが続々とやってきたとき、自爆テロリストは行動を開始し、自動車を2両のバスの間に割り込ませようとした。機動隊のバスを運転していた警察官がこれをやらせなかったため、速度を上げたテロリストは先頭のバスの前に入り車を爆発させた。

爆発とともにレンタル車はスクラップと化した。この間、警察は車を貸したM.B.を含む4人の取り調べが行われていると伝えた。攻撃を実行し、身元が判明した3人を逮捕するため、捜査が続いているとした。

■自爆テロリスト女性の声明

ハベルテュルクの報道では、テロに使用された車は1キロ先の駐車場に何日も前に置かれていたことが分かり、その車を事件現場にスカーフを巻いてサングラスをかけた女性が運転し爆発させたことが判明したと発表された。警察は駐車場の係員が車を運転していたスカーフの女性に対し「どうしました、車を駐車場に忘れてたんですか?」と尋ね、女性が「いえ、用事があるんです、それで駐車場に置いてました」と答えたと確認している。カメラ映像から車に何かが積みこまれており、後部席に二つの大きい包があることが発覚した。テロ組織はスカーフを身に着けたメンバーをブルサ県でも利用していた。4月28日のウル・モスク入り口での爆弾攻撃を引き起こした組織メンバー、エセル・チャリもカモフラージュのためスカーフを身に着けていた。ブルサ県でのテロはクルド解放の鷹(TAK)が実行していた。

■一人は男性、一人は女性…

 サバフ紙のニュースによると、爆弾自動車テロは女性1名と他男性2名が準備したとのことである。事件現場でバラバラになった遺体は自爆攻撃の可能性を強めている。爆発の後、車が駐車されていた立体駐車場で捜査を行っているテロ対策本部の警察官らは、監視カメラの映像からこの攻撃を引き起こしたテロリストらの映像を入手した。映像を基にイスタンブル警察の捜査陣は、車に乗っていたメンバーの一人がL.C.という名前の女性であり、もう一人が U.B.という男性テロリストであると発表した。

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( 翻訳者:市野太音 )
( 記事ID:40644 )