イラク領クルディスタン地域政府(IKBY)のメスト・バルザーニー大統領は、クルディスタン地域の独立に関する国民投票について国民的な合意を形成するため、全ての政党に対して必要な努力を行うよう呼び掛けた。
バルザーニー大統領は、IKBYの独立に関する国民投票について、諸政党に対する呼びかけのメッセージを公開した。
同大統領は、クルディスタン地域が新たなプロセスに進んでおり、出現している全ての展開による大きな変化が胚胎されていると述べ、メッセージにおいて以下のような発言をした。
「クルディスタンの人民とその経験は、とてもデリケートであり、運命を決定づけるようなプロセスの中にいる。人民に訪れたこのような機会を手放さないことが必要だ。国際レベルにおいて、クルディスタンの住民にはとても明るい地平が広がっている。国際的な連合軍による援助、犠牲者の血、ペシメルゲたちの激しい闘争のおかげで、テロとの戦いにおいて大きな成功を収めたが、危険な状態は依然として続いている。」
バルザーニー大統領は、このようなプロセスにおいて、独立と運命が宛てがわれる目的以外に価値のあるものはないとし、「同時に、運命を明らかにするような立ち位置にある機会が、それぞれの思惑や対立の犠牲になることは受け入れられない。このため、独立を問う国民投票について強力な国民的合意を作りだすために、全ての政党が必要な努力を行うよう呼びかけを行う。この一環で踏み出されるべき第一歩は、バグダードと友好的かつ実際上の対話に移ることである。」
バルザーニー大統領は、当問題を特に話し合うため、全ての政党とその支持者に結集するよう求めた。
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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:40734 )