IS、アレヴィーの村・組織を狙う?
2016年07月01日付 Cumhuriyet 紙

アンカラ・テロに関して進められている起訴状において、(ISの指導者である)ユヌス・ドゥルマズが何十ヶ所ものアレヴィー村やジェム・エヴィ、そして関連協会などをそれぞれリスト化し、現代生活支援協会(ÇYDD)やアタテュルク主義思想協会(ADD)といった組織の所在地なども登録していたことがわかった。

イスラム国がアンテプを支配下に置いた際に行われた軍事作戦で自爆したユヌス・ドゥルマズが、何十ヶ所ものアレヴィー村やジェム・エヴィ、関連協会等を各々リスト化し、ÇYDDやADDといった組織の所在地なども登録していたことがわかった。100人の死亡者を出したアンカラ・テロに関して進められている起訴準備の中で、ユヌス・ドゥルマズのものとして入手されたコンピューターのデータが公開された。このデータによると、ISは特にアレヴィー派を入念に調査していたことがわかる。

ある資料によると、アダナでアレヴィー派の市民が暮らす村の名前や、アドゥヤマンのアレヴィー派の人々の地理的分布、人口動態に関するレポート、そして人口分布に関するレポート、アレヴィー・ベクタシ協会や財団の理事長らの名前、住所、電話番号、アドゥヤマン・アレヴィー協会やピール・スルタン・アブダル協会の所在地や電話番号などとともに幹部らの名前といった情報がリストに登録されていたという。

また、アレヴィー派【2371】というドキュメント名のファイルからは、カイセリやカフラマンマラシュ、アダナ、ガーズィアンテプ、マラトゥヤ、アドゥヤマン、スィヴァス、ビンギョル、トゥンジェリ、メルスィン、そしてハタイといった県に居住するアレヴィー派市民が住んでいる村落名、移住先、協会、そしてジェム・エヴィの住所や電話番号といった情報と、それらの協会等を運営する理事らの名前がリストとして出てきたという。

■ÇYDDやADDのリスト

ISによるアンテプ占領では、再びÇYDDやADDの数多くの県支部の所在地がデータとして抽出されていた。これによるとデータの中には、アタテュルク主義思想協会(ADD)のカイセリやビュンヤン、デヴェリ、エラズー、メルスィン、アナムル、ムトゥ、スィリフケ、タルスス、イェニジェ、アシュジュ、ディヤルバクル、ニーデ、ボル、ウルクシュラといった各県の支部所在地や電話番号といった情報とともに、運営陣らの名前が登録されていたという。

■すべての教会が標的に

トルコ全土に所在する教会がどの県に位置しているのか、その住所や電話番号、そして管理者の名前や何曜日にその教会は開放されているかといった情報をまとめたリストも、ユヌス・ドゥルマズのコンピューターから発見された。さらにISはこれだけでは事足りず、北キプロス・トルコ共和国やドイツ、オランダ、ベルギー、そしてイギリスに所在し、概ねトルコ人やムスリムが通っている教会の名称や住所、電話番号、そしてそこの管理者の名前などもそれぞれ調べあげていた。アダナやガーズィアンテプ、イスケンデルン、マラトゥヤ、カイセリ、そしてハタイといった各県に赴任している公使館員や名誉領事の名前や住所などの情報もリスト化されていたことがわかった。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:40796 )