クーデター未遂後に起きた出来事は、ある別の疑問を投げかけることになった。

トルコの正当な議会と民主主義に対するクーデターの企ての後、エルドアン大統領と政府高官たちは、国民に通りへ出るよう呼びかけた。しかし、一部の市民 は、法治国家たるトルコで、自分たちで罰を下そうと軍人たちをリンチした。銃を持って通りへ出た市民もいた。こういった市民の中には、手に銃を持ちながら 動画を撮影し、ソーシャルメディアで共有した者さえいたのである。

ここで、法治国家において懸念されるのは以下の問題である。

１．居住地域で、治安部隊以外が混乱を引き起こすような形で銃を使用し、その上それを見せびらかすことで犯罪となる……。では銃を持って通りへ出た者は、特定され必要な法的措置を受けることになるのか？

２．クーデターを企てたらしいとはいえ、1人の人間はトルコの司法にかけられことによってのみ罰せられる。通りへと呼び掛けられた市民が、一兵卒に過ぎない軍人をリンチ したことに関して、検察は行動を起こすのか？　リンチしたり途中でそれに加わったりした者に対する訴訟が起こされるのか？

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（ 翻訳者:粕川葵 ）
（ 記事ID:40893 )