エジプト:リオ・オリンピックにおけるヒジャーブ姿のエジプト人女性選手
2016年08月11日付 Al-Ahram 紙
■エジプト人のあいだでは、ビキニとヒジャーブの闘い
【アイマン・マフディー】
ドイツの有名な新聞であるジュートドイチャー紙で、編集委員であるユージン・シュミーダーはリオデジャネイロ・オリンピックにおけるビーチバレーのドイツチームとエジプトチームの試合についてリポートし、エジプト人選手について、その柔軟性と技術の高さを賞賛している。彼女たちの服装は、彼の国の女性たちのものとは正反対だというのにそれについてはいっさい何も触れていない。ビキニとヒジャーブのあいだにはとてつもない違いがあるというのにだ。
その一方でエジプトでは、人々はSNSのサイトなど様々なメディアでエジプト人選手の着る長袖のウェアとヒジャーブについて嘲り始めた。奇妙のことだ。彼らはリベラリズムを提唱し、自由を謳いながら、言動においてそれとはかけ離れている。
ここにこそ、ドイツの開明派とエジプトの偽物の開明派の違いがある。ドイツ人は新聞のリポートにおいて敵のパフォーマンスを正当に評価する。ドイツ人は実際に8つの州でヒジャーブを着けた女性教師の権利を回復した。
それに対して、劣等感に苛まれたエジプト人は、大志を抱く女性たちからスポーツに参加する権利を奪おうとすらしているのだ。
スペインのAS紙はこうコメントしている。「オリンピックは私たちにこのような光景を見せてくれる。(ビキニを着た二人のドイツ人選手が、ヒジャーブを着けたエジプト人選手ナダ・ムアッワドとドゥアー・ゴバーシーを前にしている写真を指して。)二つの異なる文化が同じスポーツを楽しんでいる。」
国際バレーボール連盟の広報担当のリチャード・ベーカーは、ヒジャーブの着用を許可したのは、ビーチバレーをより多くの文化に開かれたものにしようという努力の一環であると語った。また氏は、次のように加えた。「実際にこれは功を奏した。参加国の数は、ロンドンでは143であったのに対し、リオデジャネイロでは169に上っている」と。
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( 翻訳者:八木久美子 )
( 記事ID:41037 )