ディンク裁判、事件当時の諜報関係者ら対立
2016年08月12日付 Hurriyet 紙

一昨日(8月10日)、当時の諜報員らが大揉めとなったディンク裁判において、昨日も全容疑者が互いの主張を論駁した。

アゴス新聞のフラント・ディンク総編集長が殺害された事件に関する裁判が、昨日イスタンブル第14重罪裁判所で行われた。ディンク殺害の首謀者とされるオギュン・サマストとヤスィン・ハヤル両容疑者は、収容されている刑務所からSEGBISシステム(訳注:裁判で使用されることのある、音声映像システム)を利用し、裁判に参加した。

ディンク氏の遺族は裁判を欠席した。裁判で発言した、当時の諜報員であったエルハン・トゥンジェルは、ヤスィン・ハヤル容疑者がゼイネル・アビディン・ヤヴズを狙撃犯に起用したという情報とフラント・ディンク氏の写真を、当時の諜報部トラブゾン支局の副支局長であったオズカン・ムムジュ容疑者に渡していたこと、またムムジュ容疑者とこの件に関して作業を進めていたことを主張した。
トゥンジェル容疑者はまた、「ゼイネル」という人物の名を、当時の諜報部トラブゾン支局長、エンギン・ディンチ容疑者に伝えたと述べた。オズカン・ムムジュ容疑者は、「私がエルハン・トゥンジェルから受け取った写真は1枚もありません。彼が写真を誰に渡したか、私には知る由もありません。私とコンタクトを取っていたというゼイネル・アビディン・ヤヴズという人物も知りません」と述べた。

■アクユレキは釈放を要求

元トラブゾン警察局長のラマザン・アクユレキ容疑者は、「組織関係者と言われているムヒッティン・ゼニト、エルジャン・デミル、オズカン・ムムジュは裁判所の決定により釈放されています。そのほかのメンバーとされる人々も、在宅起訴中です」と述べ、自身の釈放を要求した。元警視正のアリ・フアト・ユルマゼルとラマザン・アクユレキ両容疑者について、拘留継続を判決した裁判官らは、当該裁判を延期した。

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( 翻訳者:木全朋恵 )
( 記事ID:41051 )