トルコと自由シリア軍は、国境のすぐ向かいのジェラブルース地区のテロ組織「イスラム国」を掃討するために昨日の朝ごろ始めた「ユーフラテスの盾」作戦でシリアに入った。戦闘機がロシアとの危機以来始めてシリア領空に入り、「イスラム国」を目標に攻撃した。トルコの戦車を伴った自由シリア軍は村々を占領し、ジェラブルースに到着した。
トルコ国軍の全体から選ばれた部隊で構成される共通特別任務軍は、8月24日の朝ごろ4時にシリアのジェラブルース地区をイスラム国から解放するために「ユーフラテスの盾」と名付けられた軍事行動を開始した。
国境配備のフルトゥナ自走砲と多連装ロケット砲の投下で始まった軍事行動に、トルコ空軍の飛行機も参加した。11時7分時点で20台程のトルコ軍の戦車がシリア領内に入り、ジェラブルース地域で「イスラム国」に支配された村を攻撃し始めた。
■特別軍で始まった
軍事行動のスタートは、2日前に参謀本部直属の特別軍の(ボルド・ベレリ)一つのグループがシリアに入り、始まった。
特別軍、トルコで以前に短期的な教育を受けた自由シリア軍のメンバーは、「前線航空管制」をシリア領内に入れた。この管制機械は、特別プログラムの機器を用いてマーキングを行っ た。管制機械をシリアに入れ重要な場所に配置した特別軍は昨日の11時ごろにシリアから出た。戦車がシリアに入って間もなく、他の特別軍のグループが再びシリアに入った。
■トルコ軍の飛行機、シリアで
6時8分にトルコ軍の戦闘機が、ロシアとの飛行機撃墜事件に伴う危機が始まった2015年11月24日以降に初めてシリア領空に入り、「イスラム国」に爆弾を投下した。6時10分と6時30分に空爆を繰り返した。トルコ軍の戦闘機は、ケクリジェとジェラブルースで計画どおり12の目標を空から叩き、破壊した。軍事行動に参加したF-16とF4-2020は、ディヤルバクル、マラテヤ、そしてインジルリクから離陸した。軍の幹部は、常に目標を攻撃するために2機が継続的に空にいると話した。空爆作戦の後、再びフルトゥナ自走砲と多連装ロケット砲で砲撃を始めた。100以上の目標に300以上の砲撃が行われた。陸空から行われた「掃討砲撃の後11時7分に20台ほどのトルコの戦車は、シリア領内に入りジェラブルースにある「イスラム国」支配下の村に砲撃を行った。自由シリア軍は、まずトルコ国境から3km南にある、ジェラブルース郡の中心から5km近く西のケクリジェ村を、装甲車を伴って「イスラム国」から奪回した。村に続き、ほかの村も自由シリア軍の統制下に移った。
■本部と戦地
作戦開始から参謀本部の本部にあるコマンド作戦センターで参謀総長のフルスィ・アカルは、副参謀総長のウミト・デュンダルと他の司令官とともに指揮を執っていた。軍事行動の現場指揮を第二司令官のイスマイル・メティン・テメル中将が指揮する中、作戦地域には特別軍司令官のゼカイ・アクサカル中将と150人ほどの特別軍がいると分かった。作戦に関してタイイプ・エルドアン大統領とビナリ・ユルドゥルムに定期的に情報が与えられた。
■アメリカとロシアへの情報
トルコは作戦に関してアメリカと、「イスラム国」との戦いにおける同盟によりロシアにも情報を与えた。アメリカも作戦で空から援護を行ったと明らかにした。ロシアも作戦の情報をシリア政府と共有した。
■イスラム国は撤退
シリアの反政府勢力の指揮官は、ロイター通信に対し、イスラム国のテロリストたちがジェラブルース周辺の村から南方にあるアル・バーブに向かっては後退していると語った。ファイラク・アッ=シャームのメンバーである指揮官は、テロリストの大多数がジェラブルースを放棄し、一部は降伏したと話した。
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( 翻訳者:矢加部真怜 )
( 記事ID:41105 )