トルコ軍、クルド系YPGを攻撃
2016年08月25日付 Hurriyet 紙

最新ニュースが続々と届いている。トルコ国軍が昨日(25日)にシリアで開始した「ユーフラテスの盾」作戦において、「クルド人民防衛隊(YPG)をユーフラテス川以東に撤退するよう警告した。YPGが撤退を拒否すると、トルコ国軍は該当地域へ大砲による攻撃を行った」という。クルトゥルムシュ副首相は、今日ツイッター上で発表を行った。クルトゥルムシュ副首相は、トルコが昨年の2015年7月から現在までテロ組織との厳しい戦いの中にいることを述べつつ、7月15日に起きたFETÖ派によるクーデター未遂事件をチャンスと捉えたダーイシュ(DAEŞ)やクルディスタン労働者党(PKK)、民主統一党(PYD)とYPGといったテロ組織が全体的な攻撃へ移行したと述べた。

トルコ国軍が昨日シリアで開始した「ユーフラテスの盾」作戦の後、PYDの武装組織であるYPGとの戦闘において初のホットな話題が昨夜起きた。

軍関係者らから得られた情報によると、無人戦闘機がマンビジュ(トルコ語名メンビチ)から北に10km、且つジャラーブルスから約6km離れた地点でYPG武装組織の一団を捉えたという。これを受けて、カルカムシュに駐留していた軍は榴弾砲によりYPGの一団を攻撃した。この榴弾砲攻撃の結果、YPGの一団は無力化したと伝えられた。該当地域における安全保障の情報筋は、PYDのメンバーらがユーフラテス川以東への撤退を拒否した場合、攻撃はさらに継続するだろうと伝えた。

■サジュ川…

アナトリア通信が報じたところによると、テロ組織がアメリカ・トルコ間で一致して国境線として明示されたサジュ川より後方へ撤退しなかったことにより、トルコ国軍は当該地域へ大砲での攻撃を行ったという。これによると、自由シリア軍(ÖSO)によるジャラーブルスでの進軍とイスラム国兵士らによる撤退拒否が繰り広げられる最中、PYDが再び行動を開始した。テロ組織はサジュ川以北へ再び移行し、昨日ミュンビチ(マンビジュ)北部にあるアメリナフやマーラ、そしてバラバンといった村落と、シャマクル並びにチャクマクルの山頂部分を掌握した。YPGは今日も同様にジャラーブルス南部へと進軍し、ジュベル・クサやデビサフ、アイン・ベイダといった村落を始め、ユーフラテス川沿いのアマリナ村へと到達した。

このようにしてYPGは昨日から今日までに7ヶ所の村を掌握した。「シリア民主主義勢力」という名の下にカムフラージュされたPYD兵士らの存在が諜報部隊によって捉えられたことを受け、トルコ国軍は18時頃にアマリナ村を大砲で攻撃した。安全保障の情報筋は、PYD兵士らの当該地域への進軍を許可しないこと、そしてテロ組織が撤退するまで戦闘を継続するつもりであることを明らかにした。

■首相府による「ユーフラテスの盾」作戦に関する発表

首相府により行われた会見では、トルコ国軍によって進められた「ユーフラテスの盾」作戦において捉えられたテロリストの標的が最高精度で攻撃され掃討されたことが明らかとなった。

■最高司令本部による発表

トルコ国軍最高司令本部は、今回の件に関して以下のように発表した。

「トルコ国軍による、ダーイシュを始めとするテロ組織が作りだした脅威の排除、境界線における安全保障の強化、並びに連合軍への支援を目的に2016年8月24日に開始された『ユーフラテスの盾作戦』は、現在も継続中である。」

「この作戦は、我が国の国際法に則った法律並びに国連憲章第51条における『自衛権』により、国連がダーイシュとの戦闘に対して採択した決定の範囲内で進められている。」

「テロ組織によって利用され、また我が国の国境地域における安全保障のリスクを引き起こしているシリア北部において作戦を実行している連合軍を支援するトルコ国軍は、当該地域の市民に被害が及ばぬようあらゆる措置をとっており、且つこの問題に関して最大限の配慮を示している。」

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:41110 )