ジズレで警察施設へPKKテロー10トンの爆薬使用
2016年08月26日付 Milliyet 紙


ジズレ警察と機動隊支局へ、27日朝10トンの爆弾を積んだダンプカーでやって来たクルディスタン労働者党(PKK)員が、検問所で止められた。車の捜索を望まないテロリストが爆弾を爆発させた。警察官11人が死亡し、ジズレ郡長と生後6か月の乳児を含む82人が負傷した。

トルコで27日、再びPKKが組織した卑劣なテロが発生した。シュルナク県のジズレ郡で、27日朝PKKのテロリストが、およそ10トンの爆弾を積載したダンプカーでジズレ郡警察と機動隊支局を標的とした自爆テロを実行した。このテロで警察官11人が死亡し、ジズレ郡のアフメト・アダヌル郡長と生後6か月の乳児を含む82人が負傷した。

これまでに入っている報道によると、コナク地区ジズレ・シュルナク間の幹線道路上の郡警察と機動隊支局の施設がある通りで、27日朝7時ごろ、約10トンの爆弾を積んだダンプカーで現れたPKKのテロリストに対し、検問所で対応がなされた。情報によると、車を捜索させることを望まないテロリストが、警察署から50メートルの距離の検問所を通過できないとなると、そこで、爆弾を積んだダンプカーを爆発させたとみられる。

■ 地震のよう

耳をつんざく地震のような爆発とともに、機動隊支局の建物の正面が完全に崩壊し、そばの警察の入った部署が破壊され、装備品の倉庫も炎に包まれた。事件現場に増援隊と、放水車、消防車が手配された。火災に消防とともに放水車が消火活動を行った。自爆テロで8人の警察官が事件現場で死亡し、負傷者がジズレで実行された最初の治療の後、救急車でシュルナク県や周囲の県に送られ始めた。

テロののち、シュルナク県庁から発表された最初の声明では、ジズレ郡警察局と機動隊支局に対し、PKKのテロリストが爆弾を積んだダンプカーで自爆テロを実行したと明かされた。

■ 死亡者11人、負傷者82人

発表では「卑劣なテロの結果、警察官11人が死亡した。民間人3人と警察官75人の計78人の負傷者は、うち4人が重傷の5人がディヤルバクル・ディジレ大学へ、4人がマルディン国立病院へ送られた。他の負傷者は数時間の入院の後、退院する見込みである」と伝えられた。死亡した警察官の7人の名前が公開された。ハルン・マイタルマンさん(27)、ブラク・マルトさん(22)、フェルハト・ボズクルトさん(22)、メフメト・ダマさん(32)、アブデュルハミト・カヤさん(43)、タイフン・ドアンさん(24)、オスマン・ブダクさん(23)の家には最悪の知らせが届けられた。

■ 郡長も負傷

テロでの負傷者の数は次第に増え、82人に上ったが、ジズレ郡のアフメト・アダヌル郡長も負傷したことが明らかになった。ジズレ国立病院で治療うけ、郡長は命に係わるような状況ではないことがわかった。郡長はテロが発生した時、郡警察局と機動隊支局の建物の間にある郡長官舎にいたという。負傷者の中には6か月のフィリズちゃんと母親のオザルプさんもいた。ラジオ・テレビ高等機構は、首相府の命で、ジズレでのテロ攻撃に関係する映像の一時的な放送禁止措置が取られたことを発表した。

■ 瓦礫の下に

テロの際、機動隊部隊局のビルは大きな被害をうけ、シュルナク・ジズレ間の幹線道路は通行止めにされた。ジズレ駐屯地指令の擁壁の一部も被害を被った。瓦礫の下に取り残された負傷者は救急車でジズレや近隣にある病院へ送られた。保健省はジズレ郡に2台の救急ヘリと12台の救急車で要員を送った。激しい爆発が原因で多数の家や建物のガラスが割れた。

■ 息子の誕生日に亡くなった

まだ警察官になって3年目のハルン・マイタルマンさん(27)は、駐サムスン機動隊で任務中に、1週間前に東部での任務に命じられ、ジズレで任務を開始した。オルドゥ県のアイバストゥ郡に住民登録しているハルン・マイタルマンさんが死亡した報が、サムスンのアタクム郡のイェニ・マハレに住む妻のネシェさんの元に、サムスン県警のヴェダト・ヤヴズ長官によって届けられた。彼の家や通りにはトルコ国旗が掲げられた。夫の死亡の報を受けたネシェさんは涙を浮かべた。結婚3年目のマイタルマン夫妻の子、ベルカイちゃん(2)が27日誕生日を迎えたことが分かった。

■ 郡への交通路、封鎖

PKKのテロの後、ジズレ郡への出入りは完全に封鎖された。シリアとのフブル国境からトルコに入国したり、国際シルクロード線から出国する車両はジズレの出入国地点で長時間待たされている。テロののち増援が送られたジズレ郡ではPKKに対して包括的な作戦が開始された。

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( 翻訳者:麻生充仁 )
( 記事ID:41117 )