「ここはトルコではない」と宣伝されたPKK支配地域、解消
2016年09月09日付 Hurriyet 紙

テンデュレキ山においてPKKが「ここはトルコではない」と宣伝していた地域が、解消された。青リストに記載された危険な2名のテロリストの無線も途絶えた。掃討された地域では、基地が建設される。

ヴァン県のチャルドゥラン郡、アウル県のドウバヤズィット郡、またイランのダンバト地域の間を占めるテンデュレキ山での大作戦により、PKK(クルディスタン労働者党:非合法)が敗北を喫した。 PKKは、標高が高くイラン国境沿いあるが故に長年当該地域を通過点として利用しており、また「ここはトルコではない」とするひどい宣伝を行っていた。

PKKはまた、解決プロセスののちに、最も危険なテロリストたちをテンデュレキ山に配置した。いわゆる国境県の責任者にジェミル・バユク自らが選んだ「ヤシャル」のコードネームを持つユスフ・シェクと「イサ」の名を持つイサ・テレスの二名が配置された。イランで訓練されたテロリストたちを、テンデュレキ山から民間人の服を着せてヴァン県やそのほかの郡に送り込んだPKKは、テロリストたちを、まるでその郡で生活する一般人かのように見せかけた。

■黒海側に移動していた

イランからトルコに浸透したテロリストたちの中には、ヴァンのテンデュレキ山に来た後にチャタク地区からシュルナクのベイッテュシェバプ郡にあるカト山まで移動していた。また、人民統一改革運動(HBDH)という名で黒海に向かうテロリスト集団もここから移動していた。

F-16機と戦闘ヘリコプターによる援助のもとに10日間続いたテンデュレキ山作戦で、数多くのテロリストが殺害された。

150人の収容が可能な、3階建てで5つの部屋がある建物4棟もまた、中にあった兵站用の物資らとともに破壊された。

ユスフ・シェクとイサ・テレスが使用していた無線機が圏外となっており、さらに彼らが殺害された可能性があるとされている。この2名の危険な人物は、内務省で捜査されるテロリスト一覧において、150万リラの賞金が懸けられた青カテゴリーに属していた。ユスフ・シェクは、ビンギョルで警官8名、エラズーで兵士10名、ウードゥルで警官13名が犠牲となった爆発攻撃の命令・指令を出していたことが分かっている。彼の部下であるイサ・テレスは、57名の治安維持部隊メンバーを殺害したとして捜索されているという。

■基地建設

テンデュレキ山に身を潜めているテロリストらが全滅したと発表される一方、治安部隊が当該地域に基地を建設するために準備を開始した。テロリストを掃討した当該地域における統治権は、完全に治安部隊の手中に渡った。

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( 翻訳者:木全朋恵 )
( 記事ID:41202 )