国家安全保障最高評議会書記「ロシア機は木曜日に立ち去った/『連合』は依然として有効」(1)
2016年08月24日付 Iran 紙

【イラン紙3面】イランとロシア両政府の外交当局が月曜日に示したスタンスに対して多くのメディアが取った解釈は、「ハメダーン空軍基地からのロシア軍機の出撃は終了した」というものだった。これに対し国家安全保障最高評議会書記は、ロシア軍機は地上作戦計画に従って、先の木曜日にノウジェ基地を立ち去ったと発表した。

 イラン国営放送通信の報道によると、アリー・シャムハーニー海軍司令官は、ロシア戦闘機の撤退は計画に沿ったものであり、他国の圧力によるものではないと述べ、イランとロシアの戦略的協力関係に関して指摘されている様々に異なった見方について、次のように語った。

意思決定における遅滞や行き詰まりは、イラン・イスラーム共和国体制の国家機構から除去されてすでに久しい。我が国の安全保障を確保する必要性に合わせ、国防や安全保障面でのわれわれの意思決定は活き活きとし、活動的でスマート、かつ時代に即したものとなっている。

 同書記は、イランとロシアの戦略的協力関係についてメディアが騒ぎ立てるのは無理からぬことだとした上で、イランが計画を立案し、顧問も送り込んでいる地上作戦を支援するために、限定された期間、世界の一大国の空軍力を利用することは、イラン・イスラーム共和国の力の現れだと述べた。

 テロとの戦いでイランとロシア両国の軍事協力が今後も継続されることについては、国家安全保障最高評議会のアリー・シャムハーニー書記もまた強調していることだ。

 シャムハーニー書記は昨日、イラク・クルド自治区のカリーム・サンジャーリー内務大臣と会談し、その中でイランとロシア両政府の戦略的協力関係はテロとの戦いにのみ限定されるものではなく、より広い次元を含むものだと述べた。〔‥‥〕

 国家安全保障最高評議会書記は、イランとロシア、及びシリアが〔テロとの戦いで〕合同で協力をしていることについて、西洋ならびにサウジのメディアが大々的に騒ぎ立てていることに関し、〔アメリカ主導の〕連合軍がタドムル(パルミラ)イドリブラーザギーヤ(ラタキア)近郊、及びハラブ(アレッポ)地方で手痛い敗北を喫していることを覆い隠すための心理戦を目的としたものだと指摘し、

地域の政治秩序を変えるだけの力が自分たちにはあるという妄想に取り憑かれた一部の西洋・アラブ諸国は、先般の作戦で、イスラーム共和国の政治、防衛、安全保障面でのイニシアチブによって、身動きが取れない状態になっているのだ。

 と続けた。

つづく


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( 翻訳者:PM )
( 記事ID:41220 )