「着飾った娘は不道徳」発言にお咎めなし
2016年09月27日付 Hurriyet 紙


 「着飾った女性は姦通行為を行っている」という趣旨の発言をソーシャル・メディアで行ったブドゥル県の国民教育局長について、CHPの質疑に対して国民教育省は「お咎めなし」と返答した。

ブドゥル県のマフムト・バイラム国民教育局長が2014年6月2日付けで行った「ある女性が着飾って外出し、その間に男性の性欲を刺激したならば、その回数だけ彼女は男性と姦通したことになる」というFacebookの投稿について、CHPのマフムト・ギョケル同県選出国会議員が質疑を行った。

ギョケル議員は、バイラム局長のような考え方で国民教育を指導することはふさわしくないとし、彼を罷免すべきだと主張した。同議員は「バイラム局長の罷免の日程、彼の裁判はいつ開始されるのか、彼の発言は『人々の敵意をあおった罪』に該当するか、バイラム局長のような考えを持つ人物がブドゥル県国民教育局の中にいるかどうかを調べるため、国民教育監査官が任命されるか」などという質問に対して返答するよう、イスメト・ユルマズ国民教育相に求めた。

国民教育省はこの質疑に対し、特に特別な措置をとることはしないと返答した。

■局長は不平を言った

市民からも多くの反感を買ったバイラム局長の投稿には、教職員組合も嫌悪感を表した。「イスタンブルで『ホットパンツを履いていた』という理由で女性に暴行を加えたアブドゥッラー・チャクルオールについて、ビナリ・ユルドゥルム首相が『気に入らなかったのだろう、愚痴も言うはずだ』とコメントしたことが、新たな暴力の形を生んでしまった。首相が『公共交通機関でホットパンツを履いていた女性がどうなったかわかるだろう』などという脅迫めいた不平をこぼすなか、ブドゥル県のバイラム国民教育局長も同様の不平をソーシャル・メディアに垂れ流している。エンサル財団の児童搾取について沈黙していた人々は、女性の身体となると不平不満などあらゆる方法で介する権利があると思っている。しかし我々、教職員組合の女性たちは、女性に対する暴行やレイプを正当化するような、児童搾取を支持するような腐りきった男権的構造とその代表者たちに対する闘争をやめることはない。彼らの不平に対し、我々は揺るがぬ笑い声を、自由の叫びを、さらに声高にあげ続ける。」

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( 翻訳者:今城尚彦 )
( 記事ID:41313 )