アラム=アルホダー「FATFとの協定は『銀行カピチュレーション』だ」
2016年09月12日付 Jam-e Jam 紙
【ジャーメ・ジャム・オンライン】マシュハド金曜礼拝導師は、FATF(マネーロンダリングに関する金融活動作業部会)との協定は「銀行カピチュレーション(治外法権、降伏)」だとした上で、「こうしたFAFT 〔との協定締結〕の流れによって『自己制裁』に陥ってしまうほど、われわれは敵の罠にはまり込んでしまっているのだ」と述べた。
ジャーメ・ジャム・オンラインがファールス通信の報道として伝えたところによると、アーヤトッラー・セイエド・アフマド・アラム=アルホダー(アラモルホダー)は今朝、犠牲祭の祭日に行われたレザー廟における礼拝での説教で、〔‥‥〕ここ3年間で我が国に対するアメリカの圧力は倍加したと指摘し、さらに次のように言明した。
革命最高指導者は「アメリカは犯罪者だ。アメリカは裏切り者だ。アメリカは悪魔だ」と仰っている。大悪魔という呼び名は、我らが偉大なるイマーム〔・ホメイニー〕がアメリカに対して与えたものだ。そして〔ハーメネイー〕最高指導者も、アメリカに近づき、彼らと協定を結ぶことは、〔イランに対する〕彼らのさらなる敵意と裏切りをもたらすだけだと仰っているのである。
同師はアメリカとの2年間にわたる話し合いは制裁の増加しかもたらさなかったと指摘した上で、
我が親愛なる者たち〔=ロウハーニー政権〕は〔イラン国民への〕奉仕の実行として、〔核をめぐる欧米諸国との〕交渉を執り行ってきたことは事実であるが、しかし悪魔に近づいたことそのものによって、われわれは悪魔の罠に陥ってしまった。〔‥‥〕経済問題を解決し、制裁を解除させるために行われたこの2年間にわたる話し合いで、制裁は解除されるどころか、増えてしまった。
と述べた。
ホラーサーン・ラザヴィー州の最高指導者代理を務める同師は、FATFとの協定は「銀行カピチュレーション(治外法権、降伏)」に他ならない〔=FATFの求めに応じてイランが国内で金融規制を実施すれば、それは西洋に金融面での「治外法権」を与えることを意味する〕とした上で、
経済政策や規制といった点から見るかぎり、国内には何ら問題はない。しかしわれわれは今や、敵に近づいてしまったことで、彼らの罠にはまり込んでしまった。つまり、実際には我が国の銀行へのアメリカの支配であり、一種の「銀行カピチュレーション」にすぎないにもかかわらず、マネーロンダリング〔対策〕というお題目のもとでFATF〔と協定を結ぶよう求める〕流れに乗せられてしまったおかげで、われわれは制裁から解放されなかったばかりか、むしろ「自己制裁」にまで陥ってしまっているのである。
と言明した。
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( 翻訳者:TR )
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