内相「国連の援助は移民問題でイランが負っている負担の3%以下」
2016年09月22日付 Iran 紙

【イラン紙4面】「難民・移民の大規模な移動に関する会議」〔※「難民と移民に関する国連サミット」のこと〕に参加するためにニューヨークを訪れているイラン内相はは、その傍らでスイス司法相、アルメニア外相、及び国連難民高等弁務官と個別に会談を行った。

 イラン国営通信の報道によると、アブドッレザー・ラフマーニー=ファズリー内相はスイス司法相との会談で、次のように述べた。

イラン・イスラーム共和国が移民らを適切に受け入れ、また〔彼らの移動に対する〕管理政策を実施しているおかげで、彼らのヨーロッパ方面への大規模な移動が防がれている。しかしこれらの対策を行っているにもかかわらず、ヨーロッパ諸国は〔移民の〕送り出し国や受け入れ国に対する自らの法的義務や国際的責務を果たしていない。

 この会談で、スイス司法相は移民問題での両国の協力拡大と経験の共有、そしてこの問題で結ばれた合意のフォローアップを呼びかけた。

 また、ニューヨーク時間で火曜日に行われたこの会談では、両者はスイス連邦共和国大統領のテヘラン訪問の際に両国大統領が確認した〔難民・移民問題解決に向けた?〕ロードマップや合意事項の履行の必要性を強調した。

 イラン内相はまた、グランディ国連難民高等弁務官とも会談し、その中でイランの政府ならびに国民に多大な困難をもたらしている不法移民の状況に関しイランが抱いている懸念について言及し、「国連ならびに関係する諸々の国際機関は不法移民の処理と母国への帰還について、アフガニスタン政府をより真剣に支援すべきだ」と訴えた。

 内相は、国連の援助は取るに足らず、〔その額は〕イランが移民らに対して負っている負担の3%以下にすぎないと述べた上で、「関係する諸々の国際機関は難民や避難民の衛生、医療、教育、食料に関する費用確保に向けて、より責任感をもって行動すべきだ」と付け加えた。

 この会談で、ラフマーニー=ファズーリー内相はイラクやイエメン、アフガニスタン、シリアなど、テロ組織と戦う国々が治安を回復させ、経済状況を改善させることが、移民の大規模な移動を防ぐ唯一の現実的解決策だとの見方を示した。

 グランディー国連難民高等弁務官も、「イランを訪れた際に私が目にしたのは、難民に対するイランの対応方法は世界のモデルとなるものだということだった」と語った。

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( 翻訳者:WM )
( 記事ID:41350 )