■カアバ神殿の布地が取り去られてから54日後、再度覆われる・・「いたずら」を恐れて
【メッカ:本紙】
カアバ神殿の底部に敷かれている布地が取り払われてから54日が経過した。火曜日の朝、毎年の慣例にならいカアバ神殿の底部は再度布地で覆われた。
カアバ神殿のキスワ(1)の製作を代表するハラームモスク・預言者のモスク担当庁は、カアバ神殿の底部を3メートルほど持ち上げ、四隅から2メートルほど出るようにして、底部から上にかけてカアバ神殿を木綿の白い布地で覆った。これは、人々がもたれ掛かったり、布地を弄ったりしてキスワが破けるのを防ぐためである。
そして、同庁はカーバ神殿の覆いに新しい刺繍を加えた。金箔で覆われた銀の糸でキスワの角に、縦線の装飾が施された。
キスワの差し替えは、毎年ズー・ル・ヒッジャ月9日(ヒジュラ歴)に、労働者や技術者、職人など86人が参加して行われる。
メッカ州の首長は今日、自身のツイッターのアカウント上でつぶやき、カアバ神殿のキスワの覆い方について明らかにした。それによると「キスワの覆い方は、いくつかの手順に沿って行われる。まずはリングと紐を取り付けることから始まり、次に「正確」な作業計画に従い四隅から布を下ろす。さらに残りの金刺繍を縫い付けて、その出来栄えはどうか、汚れがついていないかを確認する。そして最後に黒石(2)を取り付ける」という。
(後略)
(1)カアバ神殿を覆う黒色の布のこと。
(2)カアバ神殿東角の地上1.5メートルの場所にはめられる。
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( 翻訳者:滝瀬晏子 )
( 記事ID:41435 )