民主主義へのクーデターの影響はジュムフリイェト紙にまで及んだ。ジュムフリイェト紙のムラト・サブンジュ編集長とともに、執筆陣、役員らまでも拘束された。

ジュムフリイェト紙へ強制調査…。

ジュムフリイェト紙のムラト・サブンジュ編集長とともに、執筆者、役員らまでも拘束された。ジュムフーリエト紙顧問でありで執筆者であるカドゥリ・ ギュルセル氏、経理部長のギュンセリ・オザルタイ氏についても拘束決定がなされた。警察はギュルセル氏の家宅捜索を行っている。

■以下、拘束が決定された人々の氏名

ジュムフリイェト紙編集長　ムラト・サブンジュ―拘束中
ジュムフリイェト書評号編集長　トゥルハン・ギュナイ―拘束中
執筆者　ヒクメト・チェティンカヤ―拘束中
執筆者　アイドゥン・エンギン―拘束中
執筆者　ギュライ・オズ―
執筆者　ハカン・カラ―拘束中
記者　ネビル・オズゲンテュルク―海外滞在中
弁護士　アクン・アタライ　ジュムフリイェト財団執行委員会委員長―海外滞在中
弁護士　ビュレント・ウトゥク　ジュムフリイェト財団運営委員会メンバー―拘束中
弁護士　ムスタファ・ケマル・ギュンギョル　ジュムフリイェト財団運営委員会メンバー―拘束中
オンデル・チェリキ　ジュムフリイェト財団運営委員会メンバー―拘束中
ビュレント・イェネル　ジュムフリイェト財団運営委員会元メンバー―拘束中
カドゥリ・ギュルセル　ジュムフリイェト紙出版顧問、執筆者―拘束中
ギュンセリ・オザルタイ　ジュムフリイェト紙経理部長ー拘束決定

ジュムフリイェト紙ムラト・サブンジュ編集長は「並行国家組織及びクルディスタン社会連合(KCK)、PKK(クルディスタン労働者党; 非合法)にメンバーにならずして協力した」罪で、アイドゥン・エンギン氏は「フェトフッラー系テロ組織(FETÖ)及びPKKへの協力」、ハカン・カラ氏は「FETÖへの協力」の罪で拘束された。オルハン・エリンチ氏の自宅でも家宅捜索が行われたが、年齢ゆえに拘束はされなかった。トゥルハン・ギュナイ氏とハカン・カラ氏 の自宅にあったパソコンとノートパソコンが押収されヴァタン大通りにある県警へと運ばれた。

■アクン・アタライ氏についても拘束の決定

海外に滞在中の執行委員会委員長アクン・アタライ氏についても拘束決定がなされている。アタライ氏の自宅でも家宅捜索が行われた。

■ギュライ・オズ氏はイスタンブルへ移送

我々ジュムフリイェト紙の執筆者であり、渉外代表であるギュライ・オズ氏はアンカラにある自宅で拘束された。イスタンブル検察の判断を受けて、オズ氏のチャンカヤにある自宅に朝７時にやってきたテロ対策担当の警官が捜索を行った。捜索の際、警察は弁護士が駆けつけるのを待たなかった。オズ氏および妻のパソコンとCDが押収された。捜索のあと、オズ氏は拘束され、アンカラ県警テロ対策部へ連れていかれた。オズ氏はイスタンブルへと送られる予定だ。

ジュムフリイェト紙への強制調査　国会の議題に

■ジャン・デュンダル氏宅にも家宅捜索か

ジュムフリイェト紙執筆者のジャン・デュンダル氏は海外に滞在しているため、身元確保の決定が下された。デュンダル氏のイスタンブルにある自宅に対しては捜索の決定がなされた。イズミルにいる妻ディレキ・デュンダル氏は決定によりイスタンブルへと向かっている。ディレキ・デュンダル氏の家への到着をもって捜索が実施されるであろう。

■主席検察局より報道発表

クーデターに最初に抗議した新聞であるジュムフリイェト紙に対する発表では、FETÖ/PDY容疑がかけられた。イスタンブル共和国主席検察の捜査に関して行われた発表は以下の通りである。

「イエニギュン通信・報道・出版株式会社（ジュムフリイェト紙）及び新聞に対する権利をもつジュムフリイェト財団の運営者について、 PKK/KCKおよびFETÖ/PDYテロ組織への出資、また、2013年4月2日付、2013/4の運営委員会会議で承認された財団メンバーへの選挙決定が違法であること、7月15日のクーデター未遂事件の少し前にクーデターを正当だとする報道を行ったことへの訴えと確認を受けて、共和国主席検察は『FETÖ/PDYおよびPKK/KCKテロ組織にメンバーにならずして組織の名のもとで罪を犯す』という罪により一部の容疑者について2016年8月18日に捜査を開始した。

捜査の中で得られた財務省付属の財務犯罪調査機関(MASAK)、ワクフ総局、専門家の報告書にもとづいて、イスタンブル共和国主席検察報道犯罪調査局の請求により簡易刑事裁判所から、容疑者への捜索および拘束決定を受けており、捜査は続けられている。」

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（ 翻訳者:大畠梨紗子 ）
（ 記事ID:41519 )