ボアズィチ大教員ら、学長選出関連特別法に抗議
2016年11月01日付 Cumhuriyet 紙


ボアズィチ大学の教員メンバーは、学長選出方法を再び修正した第85条を含む676号の「非常事態による政令(KHK)」の棄却要求を記者会見で行った。ボアジチ大学南キャンパスで行われた発表では、法衣をまとって参加した教員メンバーに対し学生らも支援をした。

平和[を求める]学者は、抗議を「#降参してはならない」という形で宣言した。本紙は今日「降参してはならない」という見出しで新聞を発行した。

350人に近い大学教員が参加した発表を、ボアズィチ大学アタテュルク諸原則・革命史研究所の教員メンバーのアイシェ・ブーラ博士が読み上げた。ブーラ氏は、学長選考方法を再び修正したKHKにより大学運営を政治的意思の専有に委ねることになると言い、以下のように述べた。

「2016年10月29日の晩に出された676号の非常事態による政令(KHK)の中の、学長選出方法を再び修正した第85条は、非常事態と関係のない修正を提案している。以前2016年6月18日に議会に提出されたが、国会議員の批判をうけて急きょ差し戻されたこの規則は、大学運営を政治的意思の専有に委ねることになる。民主的な社会では、学長は政治的意思によって定められない。大学は自治組織である。この自治は我々の憲法によって制限はあるものの、保障されている。しかし、この修正は国立大学にとっても私立大学にとっても大学の組織的な自治をなくしてしまう。」

■「選ばれた学長がいまだ任じられていないことは受け入れられない」

ブーラ氏は、7月に実施された学長選出方法で現在の学長であるギュネイ・バルバロスオール氏が記録的な投票率で学長に再選されたと述べ、以下のように続けた。

「ボアズィチ大学は2016年7月12日に大学教員メンバーの90%が参加した選挙で、86%ほどの得票率で学長を選出している。選挙の重要性が毎日言及される我が国で、こんなにもちゃんとした選考の結果を無視し、選ばれた学長がいまだ任命されていないことは受け入れられない」と述べた。

ブーラ氏はスピーチで以下のように続けた。「非常事態令の法的範疇に入らない新しい学長選出方法は、我が国の学術、民主、経済的な発展に害を与える性質をもっている。大学自治が先進国で保障されているということを想起し、学長選出方法を修正するKHKの棄却を公益の名の下に要求する。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:西田夏子 )
( 記事ID:41524 )