■レバノンは3つの工業都市の建設のために国際的な融資を求める
【ベイルート:本紙】
レバノン工業省と国連工業機関(UNIDO)が共同で取り組んでいる「レバノンの工業都市発展支援」を目的とする計画の枠組みにおいて、レバノン暫定政府のフサイン・ハーッジュ・ハサン工業大臣は、援助諸機関との会合を開き、バアルベックとテルボル、ガラリヤの三つの工業都市を建設するための融資を求めた。
計画の建設費用は8,350万ドルに達する予定。イタリアは調査費用として50万ユーロの援助をすでに提供し、さらに建設費用として700万ドルの貸付を行ったため、建設実施のためには残り7,700万ドルを確保する必要がある。バアルベックの工業都市の建設費用は、1,800万ドルに達する予定。この計画は、建設工事を通じて530人の雇用機会を確保し、〔建設された都市に〕投資が集まれば4千人の雇用機会を得ることができるだろう。テルボルでは、建設費用は4,450万ドルと見積もられており、建設工事を通じて845人の雇用機会が生まれ、投資が集まれば1万9千人ほどの雇用機会を得られるだろう。そして、ガラリヤでの建設費用は2,100万ドルに達する予定で、建設工事を通じて550人に雇用機会が生まれ、投資が集まれば4千人の雇用機会が得られるだろう。
UNIDO在レバノン代表であるクリスティアーノ・パスィーニ氏は、「工業都市と工業地帯の発展は、食品加工業部門の発展のために優先すべき事柄であり、中小企業の競争力の強化を助け、エネルギー消費の合理化や再生可能エネルギーへの移行、レバノンへのシリア人難民流入により最も影響を受けているコミュニティへの支援に関わるものとなる」と述べた。
国連在レバノン代表であり、国連人道支援プログラムのコーディネーターでもあるフィリップ・ラッザリニーニ氏は、レバノン経済が「シリア難民の流入問題や赤字の増加、インフラ・サービスの縮小に苦しんでいる」と見ている。また、「高い経済成長率を実現するためには、より緊密な共同の取り組みや〔経済活動の〕多角化が必要とされる。その一つが、代表的な計画への投資に参加する諸国が投資意欲を高めることである」と強調した。
(後略)
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( 翻訳者:熊谷真結子 )
( 記事ID:41568 )