アダナ県庁に爆弾攻撃、死者2名
2016年11月25日付 Cumhuriyet 紙


アダナでは爆弾攻撃が行われ、アダナ県庁の屋外の駐車場で爆弾を乗せた車が攻撃を行った。攻撃により、2名が死亡、33名が負傷した。同県のマフムト・デミルタシュ知事は、爆弾攻撃から5分の差により救われた。捜索された爆弾を搭載した別の車両が爆発し、中の運転手が負傷した。

アダナ中心部セイハン区にあるドシェメ地区のメフメト・ヌリ・サブンジュ大通り沿いにある県庁に所在する300台収容可能の屋外の駐車場で、朝8頃に爆弾を積んだ車の攻撃が行われた。攻撃したのは33ナンバーをもつ車両であると言われている。

■第2の爆弾車両

攻撃に関連して捜索された爆弾を搭載した別の車両が爆発し、中の運転手が負傷した。

■装置を処理

運転手が死亡した爆弾搭載した謎の商用車にある装置は、爆発物破壊専門チームによって処理された。その後、未だ身元不明の運転手の遺体は、検死のためアンカラ法医学機関に引き渡され、車両も警察本部に渡った。

朝に発生した爆発攻撃で被害を被ったアダナ県庁では旗が掲揚された。旗は県庁建屋の爆発発生エリアの大部分を覆った。

■爆発攻撃で亡くなった方が特定された

アダナ県庁の駐車場で爆発物を搭載した車両が爆発した結果、亡くなった方が特定された。負傷者の人数は33人。

午前8時5分頃爆発が発生、これにより死亡したのは、県庁職員の庭師ギョクハン・アイギュン氏(25)、移民局職員で非常事態機構に任じられ、2ヵ月前に婚約していたカーディル・クルバスチュ氏であることが明らかにされた。

オメル・チェリキEU相(公正発展党・アダナ県選出議員)は、以下の発表を行った。

■「攻撃の狙いは知事であった」

同相は、攻撃について、「狙いは知事であった。攻撃後、声明があった。アダナでの祖国防衛に向けた強調は常に高いものであった。その取り組みは継続される。同日、軍に向けた攻撃も検討される。本件につき、応対せずに済むことではない。私は、欧州における友人達にもこのことを説明している。トルコでは連帯していくことが議題である中、欧州ではビジョンなく議論が行われている。とにかく、テロに対し後退することはない。断固として戦う。あらゆる攻撃の後、トルコはより強固なものとなる」と話した。

県庁報道・渉外担当局長のキャーミル・エスキメズ氏、同職員のウウル・テムル氏を含む33人が複数の病院で治療を受けた。負傷者の中には、足の治療を受けた後、退院したと報じられた。

■知事は5分の差で救出

情報では、女性が33のナンバーを付けた爆発物搭載の車両を県庁公用口に最も近い駐車場に停車させ、まもなく爆発した。爆発発生時刻、公用及び警護チームが県庁建屋入口でデミルタシュ県知事を待っており、知事はいつも来庁する時刻から5分遅刻し、爆発から救われたことが明らかとなった。

デミルタシュ知事を出迎えるため、待機していた県庁報道・渉外担当局のキャーミル・エスキメズ氏と同職員のウウル・テムル氏も軽傷を負った。

■拘束者は5人

今回の爆発に関し県警チームは、疑いのある5箇所を同時捜査した。捜査では身元不明の5名が拘束された。容疑者は法医学機関で健康診断を受け、取り調べのため、テロ対策局に送致された。

■くぼみが出来た

事件現場で行われた調査が一部終わり、爆発が熾烈なものであったと物語っている。女性テロリストが置き去りにした車両が爆発した場所には3m大のくぼみが出 来たことで、すぐ下にある国民教育局専用の駐車場が見られた。爆発で燃え、被害を被った多数の車両も捜査後、撤去された。清掃員が駐車場及び県庁公用口を片付けた。

■車両を女性テロリストが持ち込んだ

爆弾攻撃に使用された爆弾搭載の自動車はメルシンのナンバープレートで、女性が駐車場に持ち込んだことが明らかにされている。建物の公用口にある駐車場で知事用車両の駐車スペース近くに爆弾搭載車両が駐車されたことがわかった。

■「爆弾搭載車両は、知事専用入口に近いエリアで爆発した」

爆発後、初めて公式発表を行ったアダナ県のマフムト・デミルタシュ知事は、「爆発物を乗せた車両は知事専用入口に近いエリアで爆発した。女性が実行したと推定される」と述べた。

■政府による最初の発表

政府による最初の発表を、午前中、オメル・チェリキEU相がツイッターで行った。同相は、「呪わしいテロが我々国民を狙い続けている。人道の名のもと、このテロと最後まで戦う」と述べた。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:41653 )