トルコは、ハンブルクの上級ラント裁判所のクラウス・ルーレ裁判長による裁判の判決文で、テロを支援していると非難された。判決では、クルド人の村々が焼かれ、裁判を経ず処刑が行われたことも訴えられた。
ドイツ・ハンブルクの上級ラント裁判所は、テロ組織PKKに人を集めて送っているテロリストが訴えられた裁判で、歴史に残る種類の判決に署名した。ドイツのヴェルト紙によると、本名が明かされていない「ベシル」というコードネームの60歳の被告人は、2014年8月から2015年3月の間にPKKのブレーメンの責任者であったとして訴えられていた。訴状によると被告人は、21歳の女性を家族の反対にも関わらずPKKに送り、父親の頭に銃を突きつけ、「警察に行ったら父親の頭がどうなるかわかるだろう」と死で脅迫した。訴状では被告人が組織のための寄付を集め、PKKのプロパガンダを行う夜間イベントを計画し、組織の上層部の会合に出席していたことが明かされた。
■テロ組織PKKに共感
裁判の最後に、以前同様の罪に2年半から3年の刑を科していた同裁判所は、「ベシル」に1年9ヶ月の刑を科し、執行猶予を付けて釈放することを決めた。それ以前に被告人の罪が軽減されたことに対しては、自白していることやヤズィーディー出身であることが(事由として)述べられた。判決ではさらに、PKKが2013年のコバーニー攻撃から現在までテロ組織ISと戦っていることにも言及された。ISがシリアと北イラクのヤズィーディーに「虐殺」を行っていることが述べられ、PKKがシンジャール山脈でヤズィーディーを支援していることが述べられた。理由が説明される一方、トルコに向けた非難も行われた。
■トルコを非難
判決では、トルコが2011年から2014年にテロ組織ISとアル・カーイダを支援し、これらの組織のメンバーのテロリストが簡単にトルコの病院で治療を受けることができたと主張された。トルコはこれらの戦闘員が地域に流入することを許し、クルド人の村々が焼かれ、刑務所で拷問が行われ、裁判を経ず処刑が起こったと述べられた。ハンブルクの上級ラント裁判所のクラウス・ルーレ裁判長は、判決を言い渡す際被告人に、「あなたの生き方とその政治的裁判に敬意を表します…しかしもはやあなたがPKKの活動に参加しないだろうということから出発しています…あなたはもう自由です」と述べた。被告人にIDカードと携帯電話が渡された。法廷にいた約70人は、判決に立ち上がって拍手した。
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:41665 )