アダナの女子学生寮火災、学生10名を含む12名死亡
2016年11月29日付 Hurriyet 紙
アダナのアラダー郡で中等教育の生徒らが生活する女子生徒寮で発生した火事で生徒10人、子供1人、教員1人が命を落とした。24人の生徒が負傷した。今夜入ってきた情報により、12人の身元が明らかになった。アラダーでの火災で亡くなった11人の生徒を含む12人の遺体は、DNA鑑定を行った後に身許が判明した。埋葬証明書が出された遺体は朝までアスリ墓地の遺体安置所に置かれる。遺族らは遺体を朝7時に引き取り埋葬するためアラダー郡、メルスィン県のタルスス及びチャムルヤイラ郡へ送る。さらに火災に関係する14人に関する逮捕決定ののち、13人が逮捕され警察署へ連行された。取り逃がした1人を逮捕するため尽力していると伝えられた。ヴェイスィ・カイナック副首相はドアを取り払ったことについて、「現場検証チームがドアの耐熱・耐火性を調べるため外した。これらのドアは調査のため研究所に送られた」と話した。
アダナのアラダー郡にある「学齢期にある生徒の支援協会・中等教育女子生徒寮」で昨晩19時30分頃火災が発生した。火はすぐに木造でカーペット敷きの二階建ての建物を覆った。窓から跳んで逃げたり煙で体調を崩した24人の生徒は病院へ搬送された。3時間に及ぶ消火活動ののち鎮火した内部へ入った消防隊員は、生徒10人、子供1人、教員1人の遺体を発見した。中等教育の生徒たちが生活する寮で、下の階にいた生徒らは逃げることができたが、上の階に上った生徒らが命を落としたことがわかった。
亡くなった子どもの遺体のいくつかは互いを覆う形で発見された。火事で寮管理人のジュマリ・ゲンチ氏の4歳の娘サレ・ベテュル・ゲンチちゃんが亡くなったことがわかった。市長は「非常階段扉が内側から鍵がかかっていたようだ。子どもたちは脱出することができなかったのだろう」と話した。ヴェイスィ・カイナック副首相は検察と現場検証チームが非常階段に鍵はなかったという情報を伝えたと話している。
カイナック副首相は、寮が最後に点検を受けたのは2016年6月であると述べた。この火災に関し逮捕決定が出された者の数は14人にまで増えた。寮管理人や協会責任者も含まれている。火災に関してラジオ・テレビ最高機関(RTÜK)によって報道禁止令が布かれた。
■「私たちは下の階でお皿を洗っていた」
アラダーにある私立女子寮で昨夜悲劇となった火事は建物の電気設備から発生したと明らかにされる一方、火事で負傷したある女子生徒は「階下でお皿を洗っていた。友人の腕に電気が走った。パチパチという音がした。その後火事になった」と話した。
■14人に逮捕決定が出された
コザン共和国主席検察局により逮捕決定が出された寮従業員ギュルスム・チェリキとスメイイェ・タンルヴェリのアダナ・ヌムネ教育及び研究病院での治療が完了し た。寮で煙により体調を崩した2人の女性職員は退院した後警察により逮捕された。ギュルスム・チェリキとスメイイェ・タンルヴェリは警察の同行で事情聴取を受けるためアラダー郡に連行された。捜査で寮管理人ジュマリ・ゲンチも逮捕された。
コザン共和国主席検察から14人に逮捕決定が出されたことがわかった。検察によって出された書面による発表では、シナンパシャ地区の私立女子寮で発生した火災に関する捜査が続いていることが明らかになった。発表では火事で12人が死亡し24人が負傷したと述べられ、「誰もを深い悲しみに陥れる痛ましい事故に関し即座に始められた捜査の中で、火事に関するあらゆる可能性の是非、あればこれらの人たちの確定と容疑者を法廷の前に引き出す目的で3人の共和国検察官が任命された」と述べられた。
■寮従業員、協会責任者…
発表では、共和国検察とともに技術的な有識者が火事の発生した私立女子寮で調査しているとし、「アダナ県警、コザン郡警察現場検証チーム、アダナ広域市消防団による証拠発見に尽力が続けられている。捜査の中で学生寮の従業員と寮とつながりのある協会責任者を含む合計14人に逮捕決定が出され、火事に関係がありうる加害者あるいは加害者の発見に向けた捜査が様々な面で続いている」と述べられた。
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( 翻訳者:奥村 茜 )
( 記事ID:41683 )