ベシクタシュ・スタジアム近辺で2回の爆発、警備員らに死傷者
2016年12月11日付 Hurriyet 紙
イスタンブルで卑劣なテロが!イスタンブルのベシクタシュ・ボーダフォン・アリーナ・スタジアムの近くで、ベシクタシュ対ブルサスポル戦の後二度の別の爆発が起こった。爆発の1つは以前(会場外から競技が見渡せる)ベレシュテペとして知られていた場所で爆発物を積んだ車によって行われた。2つめのテロは、マチカ公園で自爆テロによって行われた。大統領府の発表によると、犠牲者と負傷者がいるという。発表では、「PKK、IS、そしてFETÖによって、あらゆるテロ組織は同じ目的のために我々の国と我々の国民を攻撃している。テロと戦うトルコとトルコ国民に寄り添う代わりに、テロ組織とテロリストを支援することを選んだ国々が、この事件以降、行動を変えることを期待する理由は我々にはもうない」と述べられた。副首相も書面による発表を行い、「残念ながら犠牲者と負傷者がいる」と述べた。スレイマン・ソイル内務大臣は、テロ発生直後に会見を行い、「二度の爆発があったという。1つはスタジアムのすぐ上、スュゼル・プラザと隣接する、以前ベシェルテペと呼ばれていた場所で、もう1つはマチカ公園で起こった。マチカ公園でのテロは自爆テロと見られる」と述べていた。このテロで100人近くの負傷者が出たという。
最新ニュース:イスタンブル・ベシクタシュのボーダフォン競技場近くでベシクタシュ対ブルサスポル戦の後、2つの別の爆発が起こった。この卑劣なテロの1つはスュゼル・プラザと隣接する、以前はベシェルテペとして知られていた場所で起こった。2つ目の爆発は、マチカ公園で起こった。最初のテロは爆発物を積んだ1台の車によって行われ、マチカ公園でのテロは1人の自爆テロによって行われたとみられる。大統領府によって行われた発表によると、この卑劣なテロによって犠牲者と負傷者が出たという。爆発の後、発砲音が聞こえたという。事件現場近辺ではその後3回めの爆発音がさらに起こった。この爆発はコントロールされた爆発で、疑わしい荷物を爆破したものだとの発表がなされている。危険なこれらのテロで100人近い負傷者が出たことが明らかにされた。
■エルドアン大統領から発表
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、今夜、ベシクタシュで治安部隊と市民に向けてテロ攻撃が行われたことを明らかにした。
「ベシクタシュ対ブルサスポル戦の直後に起こった爆発は、可能な限り最大の犠牲者を出すことを目標としていたと見られている。これらのテロの結果、残念なことに犠牲者と負傷者がいる」と語った。エルドアン大統領は、イスタンブルでのテロ攻撃に関して書面による発表を行った。
■最大数の犠牲者を出そうとしていた
エルドアン大統領は、今夜ベシクタシュで治安部隊と市民に向けたテロ攻撃が行われたことを明らかにし、ベシクタシュ対ブルサスポル戦の直後に起こった爆発は、可能な限り最大の犠牲者を出すことを目標としていたと見られていると述べた。
エルドアン大統領は、発表で以下のように記した。
■残念ながら犠牲者と負傷者がいる
「これらのテロの結果、犠牲者と負傷者が出た。犠牲になった方々に神の慈悲を、負傷された方々に一刻も早い回復をお祈りする。テロの、あらゆる価値と倫理を踏みにじる面の最も醜い状態を、今夜イスタンブルで我々は再び目撃した。トルコがいつでも未来に向けたポジティブな一歩を踏み出すと、答えはすぐにテロ組織の手によって血、命、凶暴性、混沌として我々の前に示される。近年何度も経験しているこの卑劣なテロを行っているテロ組織の名前も首謀者も一切重要ではない。PKKであれ、ISであれ、FETÖであれ、すべてのテロ組織は同じ目的のために我々の国と我々の国民を攻撃している。」
■テロリストを支援する国々…
「トルコがこの非道徳的なテロ攻撃の後も傷を自ら覆い、真の仲間たちとともにひとりで嘆き、間に合わせのような発表以外にそばにだれもいないことを我々は知っている。テロと戦うトルコとトルコ国民に寄り添う代わりにテロ組織とテロリストたちを支援することを選んだ国々が、この事件の後態度を変えるだろうと期待する理由は我々にはもはや残っていない。神の助けによって、国として、国民として、テロとテロ組織、テロリスト、そしてもちろんその背後にある力を我々が乗り越えることを誰も疑わぬよう。これらのテロは、我々の熱意と決心を摩耗させるのではなく、まったく逆にさらに鋭いものにしている。『死ねば殉教者、生き残れば戦士』という認識で戦う国民を引き返させるような武器は未だ出てきていない。」
■この殺人者たちを決して逃さない
「我々は、我々の問題を乗り越える知と勇敢さを持っている。分離主義者のテロとの戦いや、7月15日に(クーデターで)出た犠牲者のように、今夜ベシクタシュで失われた人々も我々の心のなかに埋葬し、彼らの記憶を永遠に活かし続ける。しかし同時に、我々は目標に向けて断固として歩き続ける。1000年に渡ってこの土地を祖国とするために流した血に新たな血が加えられたこと、今後も加えられることを知り、止まらずに、ためらわずに戦い続ける。国家と国民として、我々はこの事件と元凶の殺人者を決して逃さない。改めて、犠牲となった方々に神の慈悲を、負傷された方々に一刻も早い回復をお祈りする。」
■大臣から最初の会見
スレイマン・ソイル内務大臣は、イスタンブルでの爆発に関して行った最初の会見で、「試合のまさに退場の際、ブルサスポルのサポーターが向かった出口で、サポーターたちが解散したあと機動隊のいた場所に爆発物を積んだ車があったとみられる。20人近い負傷者がおり、犠牲者の数については情報がない。犠牲者がいないことを願っている。負傷者は警察官だ」と述べた。ソイル大臣は、トルコ大国民議会(TBMM)総会で、内務省の2017年予算会議の際にイスタンブルでのテロに関して議員らに伝えた。ソイル大臣は、「試合のまさに退場の際、ブルサスポルのサポーターが向かった出口で、サポーターたちが解散したあと機動隊のいた場所に爆発物を積んだ車があったとみられる。20人近い負傷者がおり、犠牲者の数については情報がない。犠牲者がいないことを願っている。負傷者は警察官だ」と話した。
■二度の爆発
スレイマン・ソイル内務大臣は2回めの会見で、ベシクタシュで2つの別々の爆発が起こったという情報を共有した。ソイル大臣は、「まず国民にお見舞いを申し上げる。非常に卑劣なテロが行われた。二度の爆発があったとのことだ。1つはスタジアムのすぐ上のシュゼル・プラザに隣接する、以前ベレシュテペと呼ばれていた場所で、もう1つはマチカ公園での自爆テロと見られている。どの情報も確認が必要な情報だ」と述べた。ソイル大臣は、「我々はまず事件現場に行く予定だ。国民と、特に警察にお見舞を申し上げる。」ソイル大臣は次のように続けた。「負傷者はシシュリ・エトファル病院を始めとして近隣の多くの病院に搬送された。保健大臣および家族社会政策大臣とまずは事件現場に向かう。国民と、特に警察にお見舞を申し上げる。もちろん犠牲者に関しては後ほど知事と警察局長と確認を行った後に世論の前に公表する予定だ。」
■大臣らは事件現場で調査
ヌマン・クルトゥルムシュ副首相、スレイマン・ソイル内務大臣、レジェプ・アクダー保健大臣、ファトマ・ベチュル・サヤン・カヤ家族社会政策大臣は、爆弾テロが起こった現場で調査を行った。クルトゥルムシュ大臣、ソイル大臣、アクダー大臣、そしてカヤ大臣は、ベシクタシュのボーダフォン・アリーナ・スタジアム近くの爆発が起こった現場を訪れた。そこで調査を行ったクルトゥルムシュ大臣と同行の大臣らは、ヴァースィプ・シャーヒン・イスタンブル県知事とムスタファ・チャルシュカン警察局長から報告を受けた。
■検察庁、事件現場で捜査を開始
イスタンブル県共和国検察庁は、ベシクタシュでの爆発に関して捜査を開始した。情報によると、イルファン・フィダン・イスタンブル県共和国主席検事、イスマイル・ウチャル・テロ組織犯罪担当次席検事とともに同局で働く3人の検事が、事件現場に向かい捜査を行ったという。
■エルドアン大統領に情報
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、ベシクタシュのボーダフォン・アリーナ・スタジアム近辺での爆弾によるテロに関して、担当者らから報告を受けた。大統領府筋によると、大統領は一連の電話会談を行い、進展を追っているという。エルドアン大統領は、ビナリ・ユルドゥルム首相、スレイマン・ソイル内務大臣、ムスタファ・チャルシュカン・イスタンブル県警察局長とそれぞれ電話で会談しつつ、テロに関する情報を得た。
イスタンブルのタラブヤにある官邸にいたエルドアン大統領は、事態の進展をベラト・アルバイラク・エネルギー天然資源大臣とともに追っていたという。
■イスタンブルでの爆発に報道管制
イスタンブルのボーダフォン・アリーナ・スタジアム近辺で発生したテロ攻撃の後、ラジオ・テレビ高等機構(RTÜK)から報道管制が敷かれた。RTÜKは発表を行い、「イスタンブルで発生した爆発に関して、首相府2016年12月10日第04181号発表によって一時的な報道管制が敷かれた」とした。
■赤新月社から発表
トルコ赤新月社のケレム・クヌク代表は、イスタンブルで爆弾テロが起こった際、この地域が備蓄品を必要としているとヨーロッパおよび北マルマラから知らせられなかったにもかかわらず、血液の移送が行われたと発表し、「血液は必要ない」と述べた。
クヌク代表は、爆発で負傷した人々が周辺の病院に搬送されたことを明らかにし、「我々はそこで爆発が起こった際、すぐにこの地域の備蓄品のうち血液が必要であるとヨーロッパおよび北マルマラから知らせがなかったにもかかわらず、取り出した。その後確認が来て、必要な血液はすべて満たされた」と話した。
クヌク代表は、シシュリ・ハミディイェ・エトファル教育研究病院で血液が必要であることに関して一連の情報がやってきたと述べ、次のように述べた。
「同病院だけに50ユニットのRH-の血液を送った。今後必要になる可能性を鑑み周辺地域、特にブルサ、デュズジェ、アンカラといった地域から特に少ないRH-の血液の移送を行った。このため血液は現在必要ない。しばしば病院の権限のない人々や病院の患者の近親者らが行っている呼びかけがテレビで見られている。しかし現在のところ、必要な分は確保した」と述べた。
■事件現場捜査チームが活動を開始
ベシクタシュでの爆弾テロに関して、事件現場捜査チームが活動を開始した。事件現場を訪れたチームは、マチカ公園を細心の綿密さで管理し、調査を続けている。
ベシクタシュで発生した爆弾テロの後、イスタンブル県警察局所属の事件現場捜査チームと消防がマチカ公園と爆発の調査を開始した。多くの警察官が任務に当たった爆発現場で、すべての証拠がパッキングされ一つ一つ集められている。
■爆発があった大通りは監視の元通行可能に
ベシクタシュでのテロの後、通行止めとなっていたメジュリスィ・メブサン大通りとドルマバフチェ大通りは、監視の元通行可能になった。
ベシクタシュ対ブルサスポル戦の後の機動隊に向けた二度の爆弾テロに関して治安部隊の活動が続いている。事件現場で被害を受けた車両は、牽引されて移動されている。爆発が起こった地点の近くにあるメジュリスィ・メブサン大通りとドルマバフチェ大通りでは、監視の元通行が再開され始めた。
警察のチームが対策に当っている事件現場では、自治体の職員も片付けのため車両が全て取り除かれるのを待っている。
一方、ムスタファ・チャルシュカン・イスタンブル警察局長は、シシュリ・エトファル病院の負傷者らを訪ね、その家族らと面会した。
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:41735 )