イスタンブルにおいて500メートルの距離で爆弾を爆破させ37人の警察官を含む44人の犠牲者を出した、クルディスタン労働者党(PKK)所属のテロリスト2名がシボレーの自動車で事件現場に来ていたことが明らかになった。
トルコ中を悲嘆させたベシクタシュでの非情なテロに関する捜査は慎重に進められている。警察関係者らは、事件の詳細を細部まで調査中だ。
■4日前に購入
警察は爆破テロのあと、事件現場から90メートル離れた場所にある車両のモーター番号を手掛かりに、車体が白色で、ナンバープレート34のシボレーアベオであること明らかにした。また、車の登録情報から、2016年11月9日にビュユクチェクメジェで購入されたことが分かった。自動車は爆破の4日前にもカルタルで中古販売されたことが確認された。逮捕された13人のなかに、車の販売で名前が挙がった者がいることも分かっている。
■勇敢な警官たちが取り押さえた
捜査により、事件発生日に車両はE‐5‐トプカプ ルートを通ってメジディイェキョイに向かったことが分かっている。同車両は22時27分ごろギュミュシュスユ・イスタンブル工科大学の前を通過して爆破場所に到達したことが確認されている。2人の爆破テロ犯も、爆弾が設置されたシボレーの自動車で事件現場に来たことが明らかになった。
自爆テロ用チョッキを装着していたテロリストは、降車したあとマチカ公園に向かったとされる。2人のテロリストの目標は、サッカーの試合後スタジアムから出るために警官たちが集まっていた2ケ所だった。しかし爆破テロ犯は、マチカ公園にいた機動隊が集合場所に到達する前に警官たちによって取り押さえられた。マチカ公園で犠牲になったのは、テロリストを包囲していた勇敢な警官たちであった。関係者は、テロリストが爆弾を集合場所で爆破していたとしたら犠牲者の数は甚大なものになっていた可能性があると訴えた。
■2重の発火装置
捜査では、爆破の際に使用された車両に2重の発火装置が見つかった。車両の爆弾と自爆テロ犯が装着していた爆弾には、手動および遠隔操作で爆発する装置が取り付けられていたことが明らかになった。このことは、事件現場の近辺に第3あるいは第4のテロリストがいて、見張り役をしていたという形で判断された。
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( 翻訳者:金戸 渉 )
( 記事ID:41753 )