カイセリで発生した爆弾テロで兵士14名が殉職し55名が負傷した。残った者に悲しい物語を残して。

■友人同士、隣あって

コジャエリ県：カイセリでの爆弾テロでコジャエリ出身の2名が殉職。二人は友人同士だった。兵役について4ヵ月半のアブドゥルサメト・オゼンさんはハッキャーリで1ヶ月半の任務を終えた後、部隊に戻っていたという。地元イズミットの新聞社でチャイ屋として働くオゼンさんの父ヒュセインさんは悲報に崩れ落ちた。またもう一人の殉職者ラシト・ユチェル一等兵の母親には、勤務先の工場へ関係者が悲報を伝えた。母のシュクランさんは、「息子を返してください。息子に会います。何が起こったの。私の息子に話してあげてください」と泣き叫んだ。

■店を開く予定だった

アフィヨンカラヒサル県：アフィヨンカラヒサル県ホジャラル郡にあるカミル・トゥンチ一等司令官の自宅に殉職という暗いニュースが届いた。殉職者の父である建設作業員のイスマイル・トゥンチさん、母ハミイェト・トゥンチさんは悲報に涙を見せた。殉職者は婚約中だったという。また姉のエミネ・ヤルチュンさんはニュースを聞き発作的にヒステリー状態となった。祖父のメフメト・ユルドゥルムさんも、「孫の披露宴に出るはずだったのに孫の殉死に立ち会わなければならないのか？」と涙を流した。

■姉妹も交通事故

イスタンブル：殉職者ムスタファ・アーチイェティシュティレンさんの悲報が、イスタンブルのカルタルにある自宅に届けられた。兵役終了まであと23日というところで亡くなった彼の姉妹は、昨日の午前に爆発の知らせを受けすぐにカイセリに向かったという。しかし高速道路でカイセリへ向かう途中、その姉妹もカイセリ付近で交通事故を起こし入院中とのことである。

■兵役終了まであと20日

ブルサ県／イスタンブル：イズニク郡スレイマニイェ村の身内とイスタンブルのバイラムパシャに暮らす家族はフェフミ・バルチュン歩兵隊軍曹の悲報に崩れ落ちた。殉職者は婚約中で、兵役終了まで20日を残すところだった。保険会社で働いていた殉職者は、家族と婚約者、友人、そして壮行会や部隊での幸せな日々に撮影した写真を残して亡くなった。

■技術エンジニアから兵士へ

デニズリ県：ハサン・イルハン衛生兵の殉職ニュースはデニズリ県パムッカレ郡を深く悲しませた。父のスレイマンさん、母のハニフェさんは悲報に崩れ落ち、殉死者の自宅からは悲嘆の声が増すばかりだ。殉死したハサン・イルハン衛生兵は独身で、短大修了後は電気エンジニアをしていた。

■「甥っ子を連れていった」

ゾングルダク県：ケナン・ドンゲル歩兵のゾングルダク県エレイリ郡の自宅にも暗いニュースが届いた。遺族が葬儀のためにカイセリへ向かうなか、犠牲者の叔父ヒュセイン・カラブルトさんは、「私の甥っ子を連れていってしまった」と涙を流して悲しんだ。

■父と共に働いていた

オスマニイェ県：オスマニイェ県ハサンベイリ郡カライイトリ村のムスタファ・ジハン歩兵司令官（23）の自宅にも暗いニュースが届いた。この悲報は軍関係者から父ムフテレムさん、母ヤーセミンさん、そして兄弟のオスマン・ジハンさんに伝えられた。兵役終了まで残り1ヵ月、独身だった殉職者は、兵役に就く前は父と共に大工の工房で働いていたという。

■クルシェヒルにも二重の悲しみ

クルシェヒル県：チチェキダー郡に住所があるアフメト・タシュさんの自宅にも悲報が届いた。また、ムハンメット・アリ・オジャクさんは実際にはイェルキョイ郡で住民登録がされているがチチェキダー郡に暮らす家族の元へ担当者から暗いニュースが届けられた。

■電話をかけても繋がらなかった

アンカラ：アンカラのイェニマハッレ郡に暮らす、殉死したユヌス・エムレ・ドゥラン歩兵の父マフムトさんと母アイヌルさんにも関係者が悲報を伝えた。殉死者の叔父アリ・ドゥランさんは爆弾攻撃のニュースを聞くや電話をかけたが繋がらなかったという。殉職者の父、叔父、従姉妹らがカイセリに向かったと明らかにされている。

■カイセリには研修で

イズミル県：殉職者エルダル・アマク歩兵の悲報は、保健隊員を伴った軍関係者によりイズミル県メネメン郡のアサルルク地区の自宅に伝えられ、悲報を受けた父アリフさん、母ディルベルさんは大きな悲しみに包まれた。6人兄弟の末っ子だったセルダル・アマク歩兵は独身で、カイセリには10日間の研修のために行っていたという。

■山間の村にも悲しみ

エルズルム県：エルズルム県シェンカヤ群の山間の村に暮らす、アリフ・トゥー歩兵隊軍曹の家族にも痛ましいニュースが届いた。殉職者の家にはトルコ国旗が掲げられ、112緊急隊員が待機。殉死者の家族がカイセリに向かった。

■リゼにも暗いニュース

リゼ県：リゼのウール・コルクマズさんの家族にも、カイセリでの爆弾攻撃で殉死したという痛々しいニュースが届けられた。トプハーネ地区に暮らす殉職者の遺族は暗いニュースに涙を流した。

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（ 翻訳者:原田星来 ）
（ 記事ID:41786 )