テロ組織イスラム国によって殺害されたとされる2人の兵士の内、その1人であることがわかったセフテル・タシュさんの父、アイドゥン・タシュさんは、息子の写真をインターネット上で見たと話した。父であるタシュさんは、ヒュッリイェト紙に対し以下のようにコメントした。(以下、コメント抜粋)「午前中、兄に電話をしました。兄は私に、何も状況を伝えませんでした。ただ私を気遣ってくれました。その後、義理の兄弟に電話をしました。私も、こんなことがあるのだろうかと現状を疑いました。そしてインターネットを見ました。息子の写真を見ました。インターネットでは、息子が焼かれながら殺害されたと言われています。このような恐ろしい事件など、起きてはいないと信じたいです。ただ一つだけ、国にお願いしたいことがあります。この事件が、本当に起きたのかどうか、明確にしてくれることを望んでいます。これは事実なのでしょうか?それとも偽の情報なのでしょうか?もう半年のもの間、私たちは混乱の中にいます。この事件が事実であるのか否か、調査をしてほしい。そして私たちに情報を伝えてほしいのです。」
■「息子のことを忘れないでほしい」
タシュさんは、インターネット上に動画が流出する15日前に、ヒュッリイェト紙に対して以下のように話していた。「私は、息子はラッカにある刑務所で拘束されていると聞かされていました。これ以外に情報はないとも言われました。私が聞いたところによると、イスラム国は息子と引き換えに、200人の過激派メンバーの釈放を要求したといいます。しかしこの要求は却下されたとのことです。もう私たちは、この現状に辟易しています。最低でも息子に関する情報を、私たちに教えてほしいのです。亡くなっていても、ケガをしていても、情報がもらえればそれでいいのです。息子のことを忘れないでくれるだけで十分なのです。障害のある息子がいます。半年間、治療を受けています。妻も精神科の治療を受けています。今は、身体的にも精神的にも崩れてしまった状態です。」
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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:41817 )