イスタンブル2空港で、2100万ドル押収
2016年12月31日付 Hurriyet 紙


イスタンブルの2大空港で同日に実施された抜き打ち検査において、スーツケース内から見つかった計2150万ドルが検察によって押収された。この2つの事件で合わせて6人が逮捕され、イスタンブル県のテロ・組織犯罪局による捜査が開始された。

ハベルチュルク紙のセルダル・クラクスズ記者による記事によると、12月13日にアタテュルク空港でディヤルバクルへ空のスーツケース持参で出発し、その後満杯になったスーツケースを持って到着した2人の人物が捜査対象としてマークされたという。それぞれ2つのスーツケースとバックパックを持ったこの2人に対し、検査官らが手荷物検査を行ったところ、手荷物は現金であり、イラクから運び込んだもので、税関に申告済みであると話したという。

■イラクへ持ち出すための現金

この2人の被疑者は、ハブル税関で行った計530万ドルの申告書を提示した。イラクへ持ち出すための現金を運んでいると話した被疑者らは、280万ドル分の申告書を自宅に忘れてきてしまったこと、そして合計で810万ドルの現金を持ち出すことを申告した。しかし、計数するとスーツケース内からは1490万ドルと5万ポンドもの現金が出てきた。この件は検察へと通報され、申告額とスーツケース内から見つかった現金に大きな差があること、そして被疑者らの会社の資本金が極めて少ないことが判明した結果、彼らは逮捕された。空港警備簡易刑事裁判所は、これらの現金の押収を決定した。

同日、サビハ・ギョクチェン空港においても、キルギスタンから入国した2人のスーツケース内に現金が入っていることが特定された。また、手荷物のバック内に大量の現金を所持していると申告していた他の2人も、繊維貿易を行っており、現金は常にスーツケースで運んでいると説明した。そして、彼らは税関でこれらの現金について申告済みであることも明言した。しかし、所持していた現金が高額であることから、検察により3人が逮捕され、約650万ドルが空港警備簡易刑事裁判所の決定により押収された。これら2つの事件に関し、捜査を開始した検察による検証が続く一方で、これらの現金のテロ組織との関連についても捜査が進められている。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:41865 )