ガーズィアンテプ警察前で銃撃戦
2017年01月10日付 Hurriyet 紙

ガーズィアンテプ県で10日、警察署へ銃器を所持して侵入を試みた襲撃犯が、(警官隊と)交戦し殺害された。ガーズィアンテプ県のアリ・イェルリカヤ知事は、「ガーズィアンテプ警察本部へ銃器を使った襲撃事件があった。この襲撃に対し警官隊は即座に応戦し、襲撃犯を殺害した。この襲撃で警察官一名が軽い怪我を負った」と述べた。ドアン通信社(DHA)の最新ニュースによれば、警察の捜査において襲撃犯の身元は公表されていないが、心神喪失状態にあったといい、テロ組織に利用された可能性が指摘されているという。

ガーズィアンテプ警察本部への銃声…15時20分ごろ、発砲しながら警察本部内へ侵入を試みた襲撃者は、警察官1名を負傷させた。その後、警官隊との交戦で射殺された。複数の目撃者は、テロリスト1名が逃走したと話しており、同地域では広範囲にわたり大規模な捜索がおこなわれた。夕方には、警察当局が襲撃者は単独であり2人目はいないとの判断を下した。昨年5月には、警察本部に爆弾を積んだ車両による襲撃があり、3人の警察官が殉職している。

15時20分、インジリプナル地区のシェヒト・ユスフ・エリン通りにある警察本部前にやって来た襲撃犯は、発砲しながら警察本部への侵入を試みた。この間、警察本部入り口の約50メートル前方にあった検問所で勤務中だった警察官が即座に発砲、反撃した。交戦は約2分間続き、襲撃犯1名が殺害された。この交戦の間、警察官1名が軽い怪我をし、病院へ搬送され手当てを受けた。この襲撃の後、現場には多数の医療チームと、警官と特別部隊が派遣された。警察官は、同地域の市民を遠ざけて警察本部の周辺のすべての道路で歩行者と車両の通行を封鎖した。

■ガーズィアンテプ県の発表:「警察官1名が軽傷」

ガーズィアンテプ県はこの事件に関連し、以下のように発表した。
「この襲撃に対し、警察詰所で勤務中の警官が即座に反撃し、襲撃犯を無力化しました。この醜悪な襲撃で、警官一名が軽い怪我を負わされました。警官は病院で手当てを受け、命に別状はありません。負傷した警官の速やかな回復をアッラーに祈るとともに、警察組織とこの街にお見舞いを申し上げます。警察部隊による、今回の襲撃事件に関する必要とされる捜査と分析が始まったことで、(事件の)解明に向け更なる情報がもたらされるでしょう。」

■心神喪失状態にあった

DHAの報道によれば、襲撃犯は心神喪失状態にあったという。警察筋は、発砲に対し警官が反撃したことで起きた交戦で殺害された襲撃犯を調べたところ、爆発物の所持はなかったと述べた。テロ組織が特別に利用した可能性について捜査している。

■テロ関連の捜査

襲撃犯の傍で見つかり、警官一名を負傷させた拳銃は、7.65ミリ口径のものであったことがわかった。警察は捜査で、襲撃者が心神喪失状態であったとして身元を公表せず、テロ組織により利用された可能性を指摘した。テロ捜査及び諜報機関は、無力化された襲撃犯の周辺および交友関係に注目し、テロ組織と関係の捜査を始めた。この襲撃で二人目のテロリストが存在し、周囲の市街地へ逃げたとされることについては、捜査の結果が出なかった。警察当局は、襲撃犯は単独であり二人目の人物は存在しないとの判断を下したと述べた。
また、ガーズィアンテプ県がしばらく後に、この襲撃について新しい情報と詳細について発表を行うことが分かった。

■爆弾処理チームが調査

殺害された襲撃犯が爆発物を所持している可能性を考慮し、事件現場へシグナル妨害装置が導入された。体に爆発物を巻き付けている可能性に対しても、爆弾処理の専門家が調査を行った。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:41946 )