IETTバス、歴史的使命を終える
2017年01月11日付 Hurriyet 紙


イスタンブルで145年間に渡って乗客を運んできたİETT(イスタンブル市営交通局)は、現在あるバスをイスタンブル広域市へ譲渡し、メトロバス、テュネル、そしてトラムヴァイ以外は乗客を乗せないようになる。İETTはタクシー、ミニバス、職場や学校の送迎バス、地下鉄と海上バスを管理する組織となる。

İETT(イスタンブル市営交通局)は、後日イスタンブル広域市議会の承認にかけられるプロジェクトをもって、イスタンブルの公共交通機関の「唯一の公社」となる。新しい規制によると、イスタンブルで145年間乗客を乗せてきたİETTは現在所有するバスをイスタンブル広域市(İBB)に譲渡し、メトロバス、テュネル、そしてトラムヴァイ以外で乗客を乗せることはなくなる。İETTの機能が変わることにより、今後は傘下の経営陣を指導し、コーディネート、立案を行う機構になる。新しい取決めがイスタンブル広域市議会で議題に上がるのに先立って、İETTのアリフ・エメジェン総局長は法委員会と交通委員会へプレゼンテーションを行った。

アリフ・エメジェン氏は、イスタンブル広域市議会の承認を得た後に実行されることになっている提案の詳細を、ヒュッリイェト紙に語った。
「イスタンブルの公共交通機関には一つ以上の公社があるが、今後は公共交通機関を一つの組織が計画、コーディネート、監督することを計画している。İETTは、今後は経営という場所から身を引き、その経験をコンサルティング、コーディネート、計画と監督機能に集中することが考えられている。İETTは、145年間の経験と蓄積をもって、この仕事の地図作りを支援し、貢献していく。これはただバスだけでなく、ホイールをもつすべての車(タクシー、ミニバス、職場そして学校への送迎バス、地下鉄と海上バス)システムを含む、統合的な交通プランとなる。計画、監督、そしてコーディネートを一つの機構が行う。İETTはトルコの、そして世界の他の公共交通機関事業にコンサルティングを行うことになるだろう。」

■3つの管理システム

アリフ・エメジャン氏は、今後イスタンブルでは乗客の快適性と安全性が高まると強調し、次のように語った。
「(İETTは)(人的)資源と線路の最適化を提供するものとなる。1平方メートルで4人の乗客を運ぶことのできるシステムを計画している。我々の管轄するエリアではİETTが教育した管理者と監督人を通し、更には第三者の目と言える外部からのサービスを利用して、全車両が少なくとも月に1回、専門チームによる検査を受ける。乗客の快適さを第一に考え、車のエアコンは動いているか、運転手は乗客の安全を守りながら運転しているか、携帯で話をしながら運転を続けていないかなどの人的な管理と、「ブラックボックス」、つまり電気的、技術的な監査が行われる。我々はこの件について、世界の中でもロンドン、ソウル、ニューヨーク、シンガポール、香港、コペンハーゲンを含む30都市を調査した」と話した。

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( 翻訳者:内山千尋 )
( 記事ID:41950 )