■ヨルダン、太陽エネルギーで稼動する井戸を開発
【アンマン:ヌールマー・ナアマート】
ヨルダンのハーズィム・ナースィル水灌漑大臣は、同省が「井戸の稼動システムの開発と飲用水確保のためのその改善に向けた新しい実施計画を発表した」ことを強調した。同大臣は、同省の計画が「水資源開発を中心とし、水需要を確保し、利用可能な水資源の整備を進め、再生可能エネルギーのシステムへの転換を目指すものであり、2025年までの〔長期開発〕計画に含まれる」ものであること、そしてこれが「全地域における井戸と下水処理場におけるエネルギー消費を削減し、代替エネルギーにもとづく基盤を拡大させることにより、2020年までに年間の水管理費を4000万ディナール(5600万ドル)以上減らすこと」を目的とすることを説明した。
また、ナースィル氏は、「現在の水部門の戦略は着実に進歩し、成功を実現している。このことは、全エネルギー消費量の14%に達している水部門の支出と消費の削減に向けた、同部門の革新と進展に反映されるだろう」と指摘した。同氏は加えて、「水道当局が一つの井戸について負担する毎月の作業コストは6000ディナール増加している。さらに定期的な修理作業やポンプ交換が必要で、水源が常に豊かであるわけではない」と述べた。また、「これらの井戸とそのポンプを再生可能エネルギーによる稼動システムに転換すれば、年間で100万ディナール以上を節約できるだろう」とする見解を示した。そして、「稼動システムの改良や新システムの設置、ソーラーパネルを利用した発電は、南部・北部・東部の沙漠地帯で開始されており、年内には完了するだろう。これにより、同地域の住民たちに水資源を確保し、生活水準を改善させ、彼らが地域で先進的プロジェクトを実行し、労働者を雇用し、経済開発への参加を強化することを可能にする」ことを指摘した。
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( 翻訳者:小島千尋 )
( 記事ID:42023 )