個人的な武装に反対するウミト財団は2016年の「トルコ武装暴力事件(殺人事件)地図」を発表した。報道されたデータを基にして公表された地図によると、2016年の2720件の個人的殺人事件は全国・地方メディアで報道された。これらの事件で2056人が死亡、重傷を含む1961人が負傷した。殺人事件が最も起きた県は2016年もイスタンブルであった。ガーズィアンテプ、シャンルウルファ、ディヤルバクルがワースト3に入った。
2016年の個人的殺人事件分布地図への地域ごとの評価では、マルマラ地区では報道された246件でイスタンブルがワースト1となった。116件でブルサ、108件でコジャエリ、70件でサカルヤ、38件でテキルダーがそれに続いた。黒海地域ではサムスンが一位であった。個人的武装暴力事件は2016年に増加をみせ、銃による事件は前年に比べ7%増加した。武器による事件が最も起きた県は2016年もイスタンブルとなった。
■銃使用は7%増加
ウミト財団によって作成された「トルコの暴力事件(殺人)分布地図」で以下のデータが示された。
「2015年に発生した個人的武装事件の71%がライフル、ピストル、拳銃のような火器が、29%はナイフやドリルなどの武器が用いられた。2016年には2720件の個人的武装事件が全国および地元メディアで報じられた。これらの事件で2057人が死亡、重傷を含む1961人が負傷した。統計を見ると、 2016年に暴力事件で銃が使用されたのは前年に比べ7%増加した。2016年の事件の78%が銃(43%がカラシュニコフを含むライフル銃、30%がピストル、5%が拳銃)、22%は大部分がナイフである、肉切り包丁から斧まで様々な刺殺武器が用いられた。
■個人的暴力事件は2016年に増加した
地域ごとに暴力事件の分布地図を見ると、2016年の地図ではマルマラ地域では報道された246件でイスタンブルがワースト1に来ている。イスタンブルに、116件でブルサ、108件でコジャエリ、70件でサカルヤ、38件でテキルダーが続いている。マルマラ地区は2015年に比べ個人的武装事件の数は2016年で増加したことがわかる。2015年にイスタンブルで225件、ブルサで97件、コジャエリで89件、サカルヤで54件が報道された。黒海地域ではサムスンが最大で、41件でチョルム、37件でトラブゾン、32件でゾングルダク、24件でオルドゥ、16件でデュズジェとカスタモヌ、13件でトカトとギレスン、 12件でバルトゥン、11件でボル、9件でアマスヤ、8件でリゼ、7件でシノップ、6件でカラビュクとアルトゥビン、3件でバイブルト、2件でギュムシュハーネが続いた。黒海地域で2016年最も穏やかであったのはアルダハンであった。
■発生件数ランキングでワースト3はガーズィアンテプ、ウルファ、ディヤルバクル
南東地域では2016年も暴力事件分布地図のランキングは変わらなかった。地域で2015年に87件発生したガーズィアンテプがワースト1となった。ワースト3の順位も変わらず。2016年に99件発生したガーズィアンテプに75件のウルファ、48件のディヤルバクルが続いた。すべての都市で昨年に比べ増加をみせている。2016年にはさらにアドゥヤマンで22件、マルディンとバトマンで18件、キリスで16件、スィイルトで10件、シュルナクで9件発生した。 2016年に最も事件があったのはマラティヤである。マラトゥヤでは2016年に44件の武装暴力事件が報道された。地域では26件のエラズーがマラトゥヤに続いた。2016年マラトゥヤとエラズーの他はワンで16件、アールとエルズルムで14件、ハッキャーリで10件、ビトリスで7件、エルズィンジャンで5件、カルスで4件、ウードゥルとムシュで3件、トゥンジェリで2件、ビンギョルとアルダハンで1件発生した。
武装事件が最も発生した県は2016年もイスタンブルであった。50件以上の殺人事件が起きた県は以下の通りである:
イスタンブル(246件)
サムスン(166件)
アダナ(141件)
イズミル(130件)
ブルサ(116件)
アンタルヤ(108件)
コジャエリ(108件)
ガーズィアンテプ(99件)
コンヤ(90件)
ウルファ(75件)
アンカラ(72件)
アクサライ(72件)
サカルヤ(70件)
アイドゥン(59件)
カイセリ(52件)
エスキシェヒル(51件)
■殺人事件分布地図ワースト10
死亡及び負傷者数を見ると2016年殺人事件件数ワースト10は以下の通りである:
イスタンブル(204人死亡、173人負傷)
アダナ(127人死亡、104人負傷)
イズミル(115人死亡、79人負傷)
ガーズィアンテプ(91人死亡、64人負傷)
ブルサ(83人死亡、78人負傷)
アンタルヤ(76人死亡、66人負傷)
アンカラ(74人死亡、81人負傷)
コンヤ(75人死亡、65人負傷)
コジャエリ(67人死亡、76人負傷)
サムスン(63人死亡、155人負傷)
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( 翻訳者:奥村 茜 )
( 記事ID:42097 )