偽オリーブ油が市場に氾濫─ジャーメジャム・オンライン取材結果
2017年01月15日付 Jam-e Jam 紙
【オリーブオイルと称して石鹸用のものを一般に販売!「ルードバール」産のほとんどは偽物】
イラン・オリーブオイル・塩漬けオリーブ生産共同組合幹事モハンマドレザー・ハーテフィー・ミーナーイー氏は以下のように述べた。「本物のオリーブオイルと称された、青果市場や商店で売られている認証マークのないバルク品(店が大量に安く購入した後小分けにして売る製品)やガラス瓶入りのオイルは、全て偽物である。」
ハーテフィー・ミーナーイー氏は、ジャーメジャム・オンラインの取材で、「組合によるマーケット監視を通して、市場にはいくつのオリーブオイルを騙った商品名やブランドが存在するのか」という問いに、「衛生許可や認証マークを持たないものは、全て販売できない偽物である」と答えた。
彼の言によれば、現在、市場には「エリクサー」「街のプラトン」あるいは、「オリーブの伝統オイル」などといった様々なラベルが貼られたものがあるが、これらはすべて認証マークのないオリーブオイルが供給されているものの例であるという。彼は続けて以下のように説明した。「売り手はこれらのオリーブオイルをペットボトルやガラス瓶、プラスチック容器に詰めた形で一部の商店に引き渡している。実を言えば、一部は偽のオリーブオイルを認証マークのない普通のガラス瓶や使い回しのガラス瓶に詰めたものだ。もし表面に同じラベルが貼られていたり、上から書き直されていたり、あるいは白黒でルードバール[訳注:イラン北西部のオリーブの産地として有名な都市]のオリーブオイルと書かれているものは、実は無許可で製造されたもので、それには認証マークや組合のホログラムマークもついていない。」
彼は、「一般的に、認証マークがあり製造許可されたものであるかを確かめるような大きなスーパーでは偽オリーブオイルが売られることはなく、認証なしのオリーブオイルは小さな商店の店主が販売している」とつけ加えた。
イラン・オリーブオイル・塩漬けオリーブ生産共同組合幹事は、ノンブランド、ラベルなしのオリーブオイルに使われている原材料について以下のように述べた。「認証マークや製造許可マークがないオイルは、オリーブオイルでは全くなく、他の油に香りをつけてオリーブオイルとして売っていたり、品質の悪いオイルを使用している。推測では、そのまま石鹸とすべき、ある石鹸用のオリーブオイルが香りづけに使われるか、あるいは1リットルの石鹸用オリーブオイルを100リットルのヒマワリ油と混ぜ合わた挙句、瓶に詰めて人々に販売しているようだ。」
ハーテフィー氏は、「この案件は、監督や追跡調査の対象とならないのか」との質問に以下のように答えた。「もちろん、厚生省自体が監督のために我々組合に職員を派遣しており、懲罰裁定庁[イラン・イラク戦争期に政府による市場と工業生産の管理統制のために設立された法務省の機関]と厚生省全体も我々と協力している。しかしそれにもかかわらず複数の違反が見つかっている。テヘランにおいて、これらの[偽オリーブ]オイルは2つのルートで販売されている。1つは、青果市場で行商人を通じて売られる。売り手はそのオイルが田舎からの直販もので、本物のオリーブオイルであると称して売り出しているため消費者が信じてしまう。一部の商店もその類のオイルを容器に流し入れ、バルク品として一般に売りつけている。」
彼は、「我々はこれまで何度も人々に警戒を呼びかけてきたように、注意しなければならないのは買い手自身であると確信している。多額のお金を本物と名乗るオリーブオイルに支払う際には、よくよく注意して実際に本物であるものを買うべきである」と強調した。
彼は、偽物商品の供給を減らす上で監視が与える影響について述べた。「監視を行ったおかげで、テヘランでの偽オリーブオイル販売は20%にまで減少した。ところが地方町村では偽物の販売の総量が増加しており、地方町村での偽物販売率は60%にまで達している。そして[産地で有名な]ルードバールにおいてですら、認証マークや製造許可もなく様々な容器に入れられ人々に売られているオリーブオイルの多くが、本物ではない。」
本紙記者スィーマー・ラードマネシュ
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( 翻訳者:EK )
( 記事ID:42129 )