ガス・パイプライン、長年にわたる期待の末ザーヘダーンにもついに到達―大統領も式典に出席―(3)
2017年03月01日付 Iran 紙
ガスの供給は当面イーラーンシャフルからザーヘダーンまで
チャーバハールから
ザーヘダーンまでの262キロメートルに敷設される〔予定の〕直径36インチのガス輸送パイプラインは、「ガス全国網第7パイプライン」の延長線上に位置づけられる。第7パイプラインは総延長907キロメートルで、
アサルーイェから
イーラーンシャフルまで天然ガスを輸送している。このパイプラインの運用が始まったのは、89年〔西暦2010/11年〕のことである。
石油省のガス供給担当次官〔=エラーギー国営ガス公社代表〕によると、このプロジェクトの運用によって、同州の発電所や各産業だけでなく、ザーヘダーン市内の計11万世帯もまた天然ガスの恩恵を受けるようになるという。また、ガスを液体燃料の替わりにすることで、年間で6億6千万ドル相当の外貨が節約される。実際、このプロジェクトの実行により、開発や雇用市場の活性化、国家および地域レベルの安全保障の向上、そして社会福祉の拡大などがスィースターン・バルーチェスターン州にもたらされるだろう。
ガスの次の目的地はザーボル
このパイプラインの次なるフェーズはザーボルへのガスの輸送であり、それはすでにガス技術開発社の今後の計画に組み込まれている。
今後2〜3年のうちに同州にガスを届けるプロジェクトが完了すれば、ガス網を欠いた最後の州へのガス供給の実現、そして全国規模でのガス供給網の完成を祝う式典が開かれるだろう。
このプロジェクトはまた、戦略的に重要なマクラーン地域〔※イランからパキスタンにかけてのオマーン湾岸地域〕における産業発展のとっかかりとなるものである。さらにこのパイプラインを活用すれば、インドやパキスタンへのガスの輸出でもイランの役割は増大し、地域ならびに世界のエネルギー情勢に対して、イランは存在感を増すことになろう。
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( 翻訳者:YSK )
( 記事ID:42260 )