不動産フェア、安全懸念で延期
2017年03月09日付 Cumhuriyet 紙


住宅販売を増加させるため、次々と協賛とキャンペーン活動が行われる中、この分野で開催される国際博覧会は次々と中止されている。

 トルコの最も重要な国際不動産フェアの一つであるシティスケープ・トルコは、2017年、安全上の懸念と不確実性を理由に、無期限延長された。また、世界の最も大きな不動産博覧会の一つであるMIPIMは、今年初めてイスタンブルで開催される予定であったが、安全性の問題を理由に最近中止された。世界最大の不動産フェアということで以前から長年にわたってトルコ企業の大部分が参加している、3月14日~17日のフランスのカンヌで開催される予定のMIPIMフェアは、トルコから今年参加する企業の数は最近5年の中で最低レベルである。7月15日のクーデター未遂の後、住宅で臨戦態勢を宣言しキャンペーンを行った不動産分野は、2月のはじめに、住宅で二度目の「協賛」キャンペーンを始めた。これにも関わらず、滞っている住宅販売を解消するため必要な成功を手にできなかった。特に外国の買い手は2016年と共に、あたかもトルコの市場への投資を諦めたかのようであった。

大きくなった安全上の懸念、テロ行為を理由に外国不動産企業がトルコの催しに関与しない中、トルコ住宅開発業者も、為替の上昇、コスト上昇、外国人がトルコでの欲求を断つことで、外国での催しにさらに僅かしか参加しない実態が見え始めた。昨年トルコで初開催され、トルコ、ヨーロッパ、湾岸諸国から60近い企業が参加した第2回シティスケープ・トルコは、開催日の前に中止された。

■国民投票が待たれている

 2017年5月23日~25日、イスタンブル・コンベンションセンターで開催される予定で、延期されたフェアに関して、シティスケープ・トルコは声明を発表した。「2017年年頭時点で、不動産分野におけるポジティブな進展のほか、目前の国民投票と不動産分野に向けた新たな是正、特に外国投資家たちに関して実施が計画されているポジティブな進展が実現し、実行に移されることにより、不動産分野のトルコにおける世界的プラットフォームを成すシティスケープ・トルコが、使命を、最も理想的な形で実現させるであろうと信じている。」

発表では、「シティスケープ・トルコフェアを、この分野への貢献を最大限に引き上げるために、今後に延期するとの決定をした。新たな開催日をなるべく早く皆さんにお伝えする予定だ」という表現が使われた。

■テロの強調

 毎年カンヌで開催されてきたMIPIMに参加する予定であったトルコの不動産開発業者は、今年、為替の上昇、そしてEUとの間で生じた問題を理由に、スタンドを開いていない。昨年のMIPIMでは50近い企業と自治体とともにスタンドを開いたトルコは、今年の5月14 日~17日に開催予定のMIPIMに、たった850人ほどの人数で参加となろう。1800平方メートルほどの場所で、アンタリヤ、バルケシル、ハタイ、イスタンブル、コジャエリと共にベイオール区が紹介される中、最低数の不動産会社と建築会社を参加することになるだろう。MIPIMのトルコ代表を務めるアルカシュのトップであるアヴィ・アルカシュ氏は、今年9月に行われる予定のMIPIMトルコの行事が延期されたとし、「私達はとても開催したかった。残念ながら最近起こったテロ行為を理由に開催できなくなってしまった」と話した。

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( 翻訳者:関口夏海 )
( 記事ID:42266 )