EU加盟交渉・新条項開始の障害はキプロス
2017年05月03日付 Hurriyet 紙


エルドアン大統領は関係が停滞していたEUに新条項協議の開始呼びかけたが、ブリュッセル側には少しの望みもない。トルコは交渉過程において、これまでに16の条項を開始し、まだあと19の条項がある。しかしそのうち14はキプロス問題であるためブロック状態にあり、他2つの条項は交渉の結果によっては開始されうる。残りの3つの条項については、トルコが協議開始を望んでいない。

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領がEUに交渉条項の協議開始を要求し、長い間深刻な停滞をきたしていた加盟交渉が再び検討事項になった。しかし、加盟交渉進展の唯一の指標である条項の協議開始要求をブリュッセルが受け入れる見込みは薄い。

■ピリ氏:協議開始は未定

フェデリカ・モゲリーニEU外務・安全保障政策上級代表は先週の金曜日、マルタで行われた外相級会合で、「加盟交渉は続いている。停止も終了もしていない。しかしながらどの交渉分野についても交渉開始に向けた取組みはない」として、EUの立場をはっきりさせた。欧州議会トルコ報告員のカティ・ピリ氏は、協議開始はまったく検討事項にないと述べた。

■条項は停止状態

これらの発言にはEU側の「政治的抵抗心」が影響しているが、最も重要な問題はキプロスである。トルコは交渉プロセスで現在までに16の条項を開始した。今後さらに19の条項がある。これらの条項のうち8つはキプロス問題に関連するもので、EU委員会によって止められている状態である。ギリシャ系の南キプロスも、トルコの政策を良く思っておらず、6つの条項を一方的に停止し続けている。2条項は交渉の結果によっては開かれうる。残る3条項は、経済にかなりの重荷をもたらすという理由から、トルコ政府が現段階では開始に意欲的でない。

■パラメータを変える必要がある

EU側は、条項における包括的な進展は、キプロス問題の解決あるいはトルコが南キプロスに対するアプローチ路線を変えることによってのみ可能であろうと述べている。

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( 翻訳者:奥村 茜 )
( 記事ID:42603 )