母の日行事の乗客のせたミニバス転落事故死者24名―マルマリス
2017年05月13日付 Milliyet 紙


イズミル県ブジャ郡から日帰りで母の日の観光のためマルマリスに向かう人々を乗せたツアーのミニバスが、高速道路のランプから降りる際、U字カーブで横転した。ミニバスは30メートル下の道に滑り落ちて1台の車の上に落ち、24人が死亡、10人が負傷した。トルコに衝撃を与えた悲劇の後、遺体は今朝(14日)イズミルに移送され、涙で溢れかえった…。

最新ニュース:ムーラで旅行者のミニバスが崖下に転落した結果亡くなった24人の遺体は、ムーラ広域市の遺体搬送車でイズミルへの移送が開始された。

マルマリス自動車道のサカル峠ランプで今日(13日)昼頃発生したツアーミニバスの悲劇で命を失った人々の遺体は、ムーラ法医学協会での手続きを終え近親者に引き渡された。

遺体はムーラ広域市の遺体搬送車でイズミルに運ばれ始めた。遺体はイズミル広域市のブジャのカイナクラル墓地の遺体洗浄室とイェニシェヒル地区にある中央埋葬業務遺体洗浄室に運ばれ、明日埋葬するため遺体安置室に置かれた。事故で亡くなった人々の近親者らは、遺体を車から降ろす際泣き崩れた。

■悲劇はなぜ起こったか

このミニバスは、イズミルを昨日出発し、女性と子供を含む34人の旅行者を乗せた、アルマアン・セルッタシュさんの運転するもので、ブレーキを失敗したという。ミニバスは、ムーラ-マルマリス自動車道のサカル峠のU字カーブのあるランプで、12時10分に運転手の制御を失い、徐々に速度を増した。ミニバスは、乗客の叫び声の中、カーブから30メートルを滑り落ち、ナンバー35AL1645の自動車の上に転落した。この事故で、ミニバスから周囲に投げ出された人々と車内で押しつぶされた人々がいた。ムーラとマリマリスから事故現場に多数の救急車と災害危機管理庁(AFAD)3チーム、国立医療捜索救助チームの1チーム、自治体の消防隊が派遣された。バスで負傷したヤセミン・ナムル・アルカンさん、ナズィメ・チチェキさん、ドゥイグ・セルトバシュさん、ビルジャン・クランさん、ファトマ・オクテンさん、バハル・スヌルさん、ベイザヌル・ハノさん、ジャヒデ・ギュレルさん、スィムゲ・スィヌルさん、そして10ヶ月のネヒル・セルトバシュちゃんは、近隣の病院に運ばれた。

アミル・チチェキ・ムーラ県知事は、自動車に乗っていた人々は無傷で救出されたと述べ、「この車は企業のものではない。我々の知っている商用車だ。友人たちが管理を行った。問題は見つからなかった。会社ではなく個人がレンタルした車だ」と述べた。

■エルドアン大統領からメッセージ

タイイプ・エルドアン大統領は、事故に関してメッセージを発表した。エルドアン大統領はメッセージで、「ムーラ県マルマリス郡での痛ましい交通事故で、多数の国民が命を失ったこと、また負傷したことを大変悲しく思う。亡くなった国民に神の慈悲がありますよう。近親者の方々に哀悼の意を申し上げる。この痛みを乗り越えるために必要な対策が早急に取られることについて、我々のあらゆる委員会が必要な共感を示すと信じている」と述べた。

ビナリ・ユルドゥルム首相とケマル・クルチダルオールCHP党首もそれぞれメッセージを発表し、死者への神の慈悲と家族への哀悼を祈った。

■死者は休憩地点でバスに乗車

ツアーグループが6台の車で出発したことが明らかにされた。事故で亡くなったナズル・ジェイランさんは、ツアーを企画した1人だったという。ジェイランさんはアイドゥンでの休憩で他のミニバスから降り、事故を起こした車に乗ったという。ジェイランさんの夫ムラト・ジェイランさんもミニバスを持っていたが、ツアーには参加しなかったことが明らかにされた。

ツアーの出発地であるブジャ郡ヤイラジュク地区に辛い情報がもたらされた。バルカン半島からの移民が多く暮らすこの地区で、事故で亡くなった人々がメンバーであったヤイラジュク・セラニク・トルコ人およびブジャ・ヤイラジュク住民教育文化連帯協会の前には人々が集まった。人々は涙ながらに近親者の情報を得ようと努めた。同協会のアリ・カラ会長は、ツアーを2人が企画したと述べ、「カサプラル広場から早朝に2台のミニバスで出発した。毎週このようなツアーを企画し日帰りで行っていた。その中には我々のメンバーもいる。みなこの地区の住民だった」と述べた。
ヤイラジュク地区のネジュデト・デミレル村長はというと、ヒュッリイェト紙に次のように述べた。「これは1つの企業が行ったツアーではない。私たちも以前妻と行ったことがある。妻はこのツアーにも登録していた。私が行くなと言い、キャンセルした。彼らはアクヤカに行っていた。女性たちは毎週このようなツアーを企画して朝出発し夕方には帰ってきていた。今週も母の日に関連して企画していた。非常に残念だ。」

■地区は涙に包まれた

情報を得るやいなや地区に向かったブジャのレヴェント・ピリシュティナ市長は、「我々の痛みは非常に大きいものだ。痛ましい交通事故で、多くのブジャの同郷の人々を失った」と述べた。イズミルのエロル・アイユルドゥズ知事もヤイラジュクの協会に向かいつつ、市民に哀悼の意を伝えた。

■県庁:23人の身元を確認

亡くなった24人のうち23人の身元確認が完了したことが明らかにされた。

ムーラ県庁から書面によって行われた発表によると、イズミル県ブジャ郡からマルマリスに向かうアルマアン・セルトバシュさんの運転するナンバー03FR747のツアーミニバスが、ムーラ-マルマリス道サカル峠でまだ不明の原因によりカーブを曲がりきれず中央分離帯のある道路のジャージー・バリアと道の脇にある鉄製のフェンスを越え約30メートルの高さから崖下に転落し、この事故で24人が死亡、10人が負傷したという。

発表によると、事故で亡くなった人々の名前は以下の通り。

アルマアン・セルトバシュさん、ファトマ・セジンディキさん、ナズル・ジェイランさん、ケマル、オクスュズさん、ハビル・ギュレルさん、ミュケッレム・サルジャンさん、アイシェ・ヌル・ナムルアルカンさん、ハティジェ・ギュッリュさん、セルダ・アルタイさん、アイシェ・コルジュさん、ミュベッジェル・デデオールさん、メリサ・シェレさん、フェライ・アクンさん、ズュベイデ・チャルクさん、ギュリュザル・クルチさん、レマン・クルチさん、ジェミレ・ソンスズさん、ミュニレ・ギュレルさん、フェルムディイェ・アイさん、レイラ・コナクチュさん、ゼイネプ・オクスュズさん、スルタン・カラダーさん。

事故で亡くなった1人の身元確認に向けた作業が続いているという。

事故で負傷したヤセミン・ナムル・アルカンさん、アズィメ・チチェキさん、ドゥイグ・セルトバシュさん、ビルジャン・クランさん、ファトマ・エジリン・オクテンさん、バハル・スィヌルさん、ネヒル・セルトバシュさん、ベイザヌル・ハノさん、ジャヒデ・ギュレルさん、スィムゲ・スィヌルさんの治療が続いていることが述べられた。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:42656 )