ヨルダン、太陽光エネルギー事業を竣工
【2017年5月16日火曜日 アンマン:ハヤート紙】
ヨルダンのアブドゥッラー2世国王は、光起電工学技術を使用した、太陽光エネルギー事業の第1ラウンドを竣工した。この事業は、200MWの電力を発電するための12のプロジェクトを含み、その投資額は4億ディナール(5億6380万ドル)を越えた。
太陽光エネルギー事業の第1ラウンドは、第一太陽光蓄電所を含んでいる。これは、マアーン開発地区の5㎞²の面積に設置されており、170MWの発電能力がある10のプロジェクトがある。一方で、アカバ経済特区局は10MWの発電力を有する第11プロジェクトを含み、さらにマフラク県ホーシャ地区に、20MWを発電できる、別のプロジェクトがある。
第一太陽光蓄電所の投資額は3億5千万ディナールに及んでいる。これは中東の水準では最大の商業規模とみなされており、150以上の雇用機会を創出している。また、この事業の竣工式で、国王はEDAMAの運営評議会のメンバーから、再生可能エネルギー部門についてや、この分野の支援と競争力の強化についてEDAMAが果たしている役割についてのブリーフィングを受けた。同様に、国王はプロジェクトのディベロッパー企業からこのプロジェクトの実施段階と、太陽光エネルギーを通じた発電に使用される技術についての説明を受けた。ちなみに、この式典は「EDAMA」が第1ラウンドに携わるディベロッパー企業と共催しており、ハーニー・ムルキー首相も出席した。
国王は再生可能エネルギー中核研究所の移動式ユニットを訪れて、ヤスィーン・ハスバーン所長からこの研究所が提供する研修プログラムについてのブリーフィングを受けた。このプログラムは、若者たちが再生可能エネルギー分野において、雇用機会を得る能力を備えるための準備と研修を目的としている。つまり、マアーンにある太陽光発電所と風力発電所において、研修生のために500以上の任期付き雇用と115の常勤雇用を創出している。この太陽光エネルギー事業の第1ラウンドは、国内外の会社によって達成された。また、国内外の融資機関や投資機関からの出資もなされた。その中には、世界銀行グループの「国際金融公社」や、「欧州復興開発銀行」、「フランス開発庁」の「フランス経済協力振興投資会社」、日本の「JBIC」、またアメリカの「海外個人投資会社(OPIC)」がある。
(後略)
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:坂本咲希、近藤さくら、宮下香純 )
( 記事ID:42672 )