モーリタニア:青年の社会批判の場へと変わる「サロン文化」(3)
2017年05月20日付 al-Quds al-Arabi 紙

■文化サロン:モーリタニアの青年たちが社会への批判を表現する空間

【本紙:ムハンマド・ヤヒヤ】

同様に、モーリタニアのブロガーの集団は「ブロガー・サロン」を立ち上げた。そこではSNSを騒がせ、訪問者が関心を示した問題が議論された。

同サロンのメンバーの1人、ファーティマ・アラール氏が本紙に述べたところによると、「ブロガー・サロンの目的は若いブロガー達が関心を持って広めている諸問題を、バーチャル世界から現実世界へと転換させるために議論することにあります。影響力のある実質的な問題解決の道筋を見つけ、社会をより良い方向に向かって変えるためです」という。

他方で市民社会の労働者や、ジャーナリスト、法学者、知識人からなる集団が、その大多数が若者であるが、「文化対話のための市民サロン」という名の集会の結成を決定した。目的は議論を通して、閉鎖的なタブーからの開放及び打開、国民の率直な議論、モーリタニア社会の多種多様な言語を持つ異なった文化間での歩み寄りに向けた議論にある。

同サロンの社会委員会長のナダー・モナー氏は本紙に対し以下のように述べた。「文化間の対話は昨今、失われた繋がりを巡るものになっています。こうした対話は、常に著名な人物や政治家らの庇護のもと、支配者階級の内輪で行われてきており、これまで維持されてきました。違いや多様性が豊かさや力の源であるという哲学に基づいた文化間の架け橋を作るための知識人の対話、国民の対話が不十分だったからです。」

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( 翻訳者:高橋 舜 )
( 記事ID:42695 )