南キプロスは、キプロスで問題解決の後に、北キプロス・トルコ共和国がトルコから輸入を行わないこと、また輸入割り当てを設置することを要求した。同時に南キプロスは、島に働くためにやってくるトルコ人1人に対して4人のギリシャ人労働者が南キプロスにくることを条件として規定した。
北キプロス・トルコ共和国(KKTC)のムスタファ・アクンジュ大統領と南キプロスのニコス・アナスタシアディス大統領の間で続いていた会談で、経済面に関して南キプロス側は驚くべき条件を提案した。ミッリイェト紙が入手した情報によると、キプロス問題が解決に至ったすぐ翌日に、EUのアキ・コミュノテールが北キプロスにおいて適用されることを望む南キプロス政府は、トルコとキプロス出身のトルコ人が行う輸入を終了させる、または輸入割り当てを設置することを要求した。
■KKTC:承認は不可能
また、キプロス島に渡ってくるトルコ人労働者の数をギリシャ人労働者の数に対して4人に1人することを要求した。北キプロスがもっとも輸入取引を行っている国はトルコである。トルコはKKTCに食料品をはじめとして年間およそ12億トルコリラの輸出を行っている。
外交筋から得られた情報によると、経済に関する話し合いの際、南キプロス側は北キプロス側が承認しないであろう進展を要求した。
南キプロスは問題解決の後、トルコとの輸入を制限することを条件として提示した。北キプロス側も「そのような条件の約束はできない。私たちの唯一であり、最も多くの輸入品はトルコから得ているのだ」とアプローチした。北キプロス側の、経済に深刻なダメージを被るだろうという内容の考えに対し、南キプロス側は「もしも輸入が必要になったら必要に応じて行われる。輸入割り当てを設置するべきである」と述べ、提示した諸条件を強く主張したと報じられた。
■4対1の労働者
南キプロス政府は輸入対策と同時に、トルコからやってくる労働者にも制限が与えられることを望んだ。これによると、北キプロスに働くために渡ってくるトルコからの労働者1人に対し4人のギリシャ人労働者も南キプロスへ行くことを必要するとつもりである。4人のギリシャ人労働者が来ない場合には、トルコ人労働者が島で働くことが許可されないだろう。
交渉の席では、決定された市民条約において、4人のギリシャ国民に対し、1人のトルコ国民という点において合意がなされていた。
■造幣局、5万8千枚の硬貨を発行
KKTC政府は、1974年のキプロス平和運動に参加した功労者に金のメダルによって褒賞を与えるつもりだ。造幣局で発行される約6万枚のメダルがキプロスの功労者に分配されるだろう。
KKTCの初代大統領だった故ラウフ・デンクタシュの意志であるメダルの贈与の活動を記念した行事は平和運動記念日である7月20日に開催される。メダルにはKKTCのエンブレムが刻印されることが計画されている。KKTC政府は5万8千枚のメダルのために1千万トルコリラを費やす予定だ。
■深刻な問題をはらんだ姿勢
この問題に関してミッリイェト紙にコメントしたある外交筋は「解決の後、ギリシャ側は望むだけEUから、さらにトルコから必要に応じて輸入を行うが、トルコ人たちについては割り当てが設けられ、または制限が作られるだろう。このような状況では、キプロスのトルコ人実業家たちをとても深刻な問題が待ち受けている。
これは、キプロスのトルコ人にとって深刻な問題をはらんだアプローチである。南キプロス側はこの姿勢において柔軟になるなるべきである。なぜなら北側の輸入の90%はトルコによるものなのだから」と述べた。
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( 翻訳者:前口翠里 )
( 記事ID:42721 )