対PKK戦前線でヘリコプター事故、13軍人死亡
2017年05月31日付 Hurriyet 紙


シュルナク県カト山で対PKK作戦を遂行していた軍人らを乗せていたヘリコプターが墜落した。この事故で作戦を指揮するアイドアン・アイドゥン少将と12名の軍人が殉職した。アイドゥン少将と軍人らはベイトゥシュバプでのイフタル(断食後の食事)の後、ヘリコプターでシェノバへ戻り、再度シェノバを離陸して3分後に高圧送電線に接触して墜落したと発表された。事故で殉職したアイドゥン少将は兵士をよく愛し、彼らとともに席について食事をし、南東アナトリア地方における軍事作戦では兵士とともに前線で戦ったため、「兵士アイドアン」のあだ名で知られていた。7月15日以降に少将へと一階級昇進し、第23軍警察師団司令官に任命された。

シュルナク県シェノバで昨晩起きたヘリコプター墜落事故で、長期間に渡りカト山で対テロ組織PKK作戦を指揮していたトルコ軍第23軍警察国境司令官アイドアン・アイドゥン少将と、師団で上級任務に就く将校を含む13名の軍人が殉職した。
アイドゥン少将と軍人らはベイトゥシュバプでイフタールの食事をした後、シェノバに戻ったという。

シュルナク県当局の発表によると、クーガー型のヘリコプターはシェノバからベースエリアを視察するために再び離陸し、約3分後に高圧送電線に接触し墜落した。このヘリコプターはレーダーロストした直後に墜落したと分かっている。救助チームが事故現場に到着し、最初の捜索で11名の殉職者の遺体が見つかった。その後2名の殉職者の遺体も発見された。

■調査は継続中

参謀本部の声明では、「13名の軍人を乗せてシュルナク/シェノバ旅団司令部から離陸したAS 532 クーガー型ヘリコプターは、離陸直後、第一報によれば高圧送電線に接触し、20時55分ごろに多数の犠牲を出す事故に見舞われた。事故について調査を続行している。ヘリコプターに搭乗していた勇敢な我々の仲間が殉職したとの報を受けた。殉職した軍人らにアッラーの慈悲を、ご遺族と友人、トルコ国軍と偉大なるトルコ国民には哀悼の意を示すとともに、この苦難を乗り越えることを祈る」と述べられた。

殉職した軍人らとその階級は以下の通りだ。
アイドアン・アイドゥン少将、オウズハン・キュチュクデミルコル大佐、ギョクハン・ペケル大佐、ソンギュル・ヤクト中佐、コライ・オナイ少佐、イルケル・アジャル大尉、ヌリ・シェネル大尉、メフメト・エルドアン上級曹長、ゼキ・コチ上級軍曹、パイロットのセルハト・スウナク大尉とアブドゥルムッタリプ・ケシキバシュ中尉、フェヴズィ・クラル上級曹長、ハカン・インジェカル歩兵上級軍曹
ヘリコプターを操縦したクルーはパイロット2人と技師1人で構成されていたことが分かっている。

■逮捕され、その後昇進

スレイマン・ソイル内務相は、カト山でPKKテロリストに対して4月19日に始まったアイドアン・アイドゥン少将が指揮する「殉職者アフメト・カラマン少佐作戦2」が続いているエリアを視察し、タイイプ・エルドアン大統領に作戦について報告した。この時、エルドアン大統領は、アイドゥン少将とも電話で会話した。

アイドアン・アイドゥン少将は、准将位にあった2016年7月15日クーデタ未遂の際に、南東でテロリストらと交戦していた部隊の隊長だったが、手違いからクーデタ実行者の作成したリストに名前が載っていたために解任された。しかし捜査後に無罪であることが明らかになり、少将に一階級昇進し、第23軍警察師団司令官に任命された。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:市野太音  )
( 記事ID:42745 )