レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は「カタール危機」に関連し、「カタールに対して始められた制裁は正しくないことをあらかじめ説明しておきたい。湾岸協力会議のメンバーは加盟国間の問題を相互対話によって解決することがもっとも正しいやり方だ。これに関連して、カタールが明らかにした冷静かつ建設的な態度を評価する。(カタールが)テロ組織に対する効果的な戦いをしていることを密接に私たちは知っている。カタールがこのように形で孤立させられようとしていることは、いかなる問題の解決に貢献するものではない。最短でカタールへ向けたあらゆる制裁が解除されることを願っている。なぜなら、カタールがテロ支援国としてみられているが、(それは)証拠があまりに足りない非難だと思っているからだ。そこでは、異なる別のゲームがおこなわれている。このゲームの背後に誰がいるか、今のところ特定できていない。この地域をさらに混迷させるための機会をうかがうものの望みを実現させてはならない」と述べた。
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領とビナリ・ユルドゥルム首相は公正発展党(AKP)本部で開かれた在トルコ外交官のためのイフタール(断食明けの食事)に参加した。
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、イフタールのプログラムとしておこなわれた会見で、「カタール危機」に関連し以下のように語った。「私たちの地域の問題は今なお解決されていないが、残念ながら新たな困難に直面している。そのうちのひとつがカタール問題だ。カタールに対して始められた制裁は正しくないことをあらかじめ説明しておきたい。この事件は、連帯と協力がこれまで以上に必要とされる時期に起きたが、私たちの地域におけるいかなる国の利益、利得にはならないのだ。
■カタールが明らかにした冷静で建設的な態度を評価する
湾岸協力会議のメンバーは、加盟国間の問題を相互対話によって解決することがもっとも正しいやり方だ。これに関連して、カタールが明らかにした冷静かつ建設的な態度を評価する。(カタールが)テロ組織に対する効果的な戦いをしていることを密接に私たちは知っている。カタールがこのように形で孤立させられようとしていることは、いかなる問題の解決に貢献するものではない。トルコとして、7月15日のクーデター未遂事件をはじめとし、常に力強い支援を感じたすべての友好国のように、カタールに対し私たちの関係を発展させ続ける。私たちは、他の国々がカタールとの問題を解決することについてもあらゆる仕事を行う準備がある。
■「この問題をどのように克服し、湾岸へ再び団結と連帯をいかに取り戻すか」
この問題で昨日から様々な方面に接触することを始めた。まず、カタールの首長と電話で会談し、事件以来感じている哀しみを説明した。同じように、サウジアラビアのサルマン・ビン・アブドルアジーズ国王とも電話で長く会談した。同様に、彼ら自身とこの問題を嘆き共有する機会となった。さらに、昨夜ロシアの指導者プーチン大統領閣下と会談した。すべての会談での話題は、湾岸のこの困難を克服することだった。同時に、フランス大統領、レバノン首相、マレーシア首相、バハレーンの首長、ヨルダンの王、インドネシア大統領らと電話で会談した。すべての会談において、私が話したことは、この問題をどのように克服し、湾岸へ再び団結と連帯をいかに取り戻すかであった。
■今月は、ムスリムがムスリムに対する、血、生命、財産、貞節の侵犯は禁止
ムスリムにとって今月は、ハラーム(禁止)の月である。今月は、ムスリムがムスリムに対する、血、生命、財産、貞節の侵犯は禁止である。怒りっぽくならないことが必要だ。明日もその後も会談を続けてゆく。危機を瞬時に解決するため、私たちは全力であらゆる努力をおこなっていることを示していく。
■「このゲームの背後に誰がいるのが、今のところ特定できていない」
最短で、カタールに向けたすべての制裁が解除されることを希望する。なぜなら、なぜなら、カタールがテロ支援国としてみられているが、(それは)証拠があまりに足りない非難だと思っているからだ。私は15年間、かれらのことをよく知っている。このようなこと(カタールがテロ支援)をするなら、反対を表明する最初の国家元首に私はなる。しかし、そのようなことを私は見ていない。ここでは、異なるゲームがおこなわれている。私たちは、このゲームの背後に誰がいるのか、今のところ特定できていない。
■「地域をさらに混乱させるための機会を伺っているものの望みを実現させてはならない」
(同じ)地域の国家としての私たちの強さとエネルギーを自分たちの内部闘争の代わりに問題の元々の起源に向ける昼用がある。同地域のさらなる混乱、敵意を高め、緊張を増加させるための機会を伺っているものの望みを実現させてはならない。他の様々なテロの炎が他の場所へ延焼する前に防ぐ。イラク、シリアを私たちは解決したか?現在、新たな不一致分野が形成されないよう、私たちは努力している。」
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:42766 )