トルコでサッカーチームの抱える負債は2016~2017年のシーズンで過去最高額に達した。イスタンブル証券取引所で株式を公開するトルコの4大サッカーチームの負債は38億リラとなった。それに対しベシクタシュ、フェネルバフチェ、ガラタサライ、トラブゾンスポルの合計収入は11億リラにとどまっている。
近年、支出の管理と収入源の多様化に失敗してきたトルコの4大チームの負債は、過去最高額となった。イスタンブル証券取引所で株式を公開するトルコの4チーム、ガラタサライ、フェネルバフチェ、ベシクタシュ、トラブゾンスポルの負債の合計が、2017年6月1日~2017年2月28日の間の9か月の貸借対照表によれば、38億リラを超えた。一方でチームのこの期間の収入はわずか11億リラにとどまった。
■UEFAのブレーキにも関わらず負債増
近年、チームの支出に、欧州サッカー連盟(UEFA)のファイナンシャル・フェアプレーのブレーキがかかった。にもかかわらず、チームの負債は減っていない。4大チームはUEFAと財政協定を結んだが、負担は増える一方だ。専門家はチームのオーナーたちへの警告で、2017~2018年の移籍市場では支出を慎重に行う必要があると強調した。債務でトップに来るのがガラタサライである。黄色と赤がトレードマークのガラタサライの負債は12億3200万リラである。対するフェネルバフチェは11億2400万リラだ。ここ2年間チャンピオンズリーグを経験するベシクタシュも負債は10億リラ近く、9億7000万リラとなった。今シーズンに新スタジアムを建設したトラブゾンスポルの負債は5億2000万リラであった。
■ベシクタシュが収入で一番
この期間に収入面でトップとなったのがベシクタシュだった。白黒がトレードマークのベシクタシュの収入は4億370万リラとなった。ベシクタシュの収入増に一役買ったのがUEFAで、ライセンス商品の売り上げと試合の興行収入により6500万リラの収入を得ることに成功した。同時期のフェネルバフチェの収入は3億4970万リラであった。1億2380万リラの収入となったトラブゾンスポルは命名権のおかげで収入増となった。ワインレッドと青がトレードマークのトラブゾンスポルは命名権で4600万リラを得た。
■リヴァの土地はガラタサライを救うのか
ガラタサライを救う手段として、第一段階の入札が行われたリヴァの土地も、チームの負債をチャラにするには十分ではない。昨日、入札後に記者会見を開いたガラタサライのドゥルスン・オズベク会長は、「ガラタサライは大きな財政難のただ中にいるという認識が作られている。銀行や金融機関への負債は1億7300万ドル(6億1000万リラ)である。リヴァの計画によって負債はなくなるだろう」と述べた。しかし、チームの負債は12億リラに達すると見られている。
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( 翻訳者:章 由実 )
( 記事ID:42787 )