イラク・クルド自治政府(IKBY)の指導者であるマスード・バルザーニー大統領は、国民投票の機は熟したとし、そしてこれ以上の投票延期はないと述べた。バルザーニー大統領は『外交政策』誌のインタビューを受け「イラク大統領に対し、国民投票はクルディスタン地方の人民の法的権利であると伝えた。国民投票の後も、その結果に即して平和的な会談を行いたい」と述べた。
バルザーニー大統領は、国民投票がクルディスタン地方の独立に関して行われるものだと強調したうえで、このことは国民が決めるのだと明確にした。バルザーニー大統領は、国民投票に対する意見の違いに関して「国民投票は、クルディスタン地方の人々全体に関わる出来事である。このため、この問題は全ての政党の対立、あるいは政治的対立よりも重要なものである。実際のところ、国民の大部分が国民投票の実施に賛成している」と述べた。
■「延期はない」
国民投票の日付を明らかにするにあたって、バルザーニー大統領は以下のように述べた。
「国民投票を行うことを以前何度も望んだが、状況が芳しくなかった。しかし、この件をこれ以上延期することは、クルディスタン地方の人民の利益にならない。特に、人民の将来にとって悪い結末が訪れることになる。このため、国民投票に最適な時期は今である。」
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:42819 )