カタール危機仲介へ、トルコ外相サウジ訪問、
2017年06月17日付 Hurriyet 紙


カタール包囲の危機を解決するため、サウジアラビアを訪問したチャヴシュオール外相は、「サウジアラビアが地域の指導的な立場にふさわしい形で問題を解決することを望んでいる。トルコとしてあらゆる援助を行う準備が整っている」というエルドアン大統領からのメッセージをサウジアラビアのサルマン国王へ伝えた。

メヴリュト・チャヴシュオール外相は、カタールとアラブ諸国間の危機を終わらせるためカタールとクウェートの後にサウジアラビアを訪問し、サルマン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王と面会した。チャヴシュオール外相は、メッカのサファサライで昨晩遅くに実現した会談で、サウジアラビア国王へエルドアン大統領のメッセージを伝えた。エルドアン大統領はチャヴシュオール外相を介してサルマン国王へ「サウジアラビアが地域の指導的立場に適した形で問題を解決することを望んでいる。状況をとにかく収める必要がある。トルコとしてあらゆる援助を行う準備が整っている」というメッセージを伝えたことが分かった。チャヴシュオール外相は、会談後の会見で「サウジアラビア国王が、ハムディル・ハラメイン・シェリフ(二大聖地の守護者)に合った形で問題解決することを期待している」というエルドアン大統領のメッセージを伝えた、と述べた。

■'文書、証拠を下さい'というメッセージ

得られた情報によるとチャヴシュオールは、カタールとクウェートでの接触についてサウジアラビア国王へ知らせた。会談においてサウジアラビアは、バーレーンとアラブ首長国連邦(UAE)の「カタールは我々の国の平和を脅かすテロリストを公然と援助している」という主張を問題に挙げた。カタールや、問題解決のため動いているクウェートに、カタールへの非難に関する情報、文書、様々な証拠があるなら、調査する準備が整っている、とチャヴシュオール外相は述べ、同様にトルコもこれを期待していると続けた。サウジアラビア側はというと、文書、証拠に関する調査を続ける、と述べた。

■「問題は解決したのか?していない」

チャヴシュオール外相は、エルドアン大統領のカタールのアル=サーニー国王とフランスのマクロン大統領との会談についてアブドゥルアズィーズ国王情報を与え、危機がラマザン・バイラムの前に終わることをトルコは望んでいると繰り返した。二国間の関係が取り上げられた会談後の短い会見で、チャヴシュオール外相は「この会談で問題は解決したのか? していない。国王はカタールに関する考えを、そしてなぜこのような対応に踏み切ったのかを説明した。他国もいる。非常に複雑な状況にある。親密に考えを共有する機会であった。その地域の罪のない人々がより大きな悪影響を受けることなく、バイラム前に危機が終わることを望んでいる」と述べた。

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( 翻訳者:甲斐さゆみ )
( 記事ID:42829 )