シリアの首都ダマスカスの東部グータ地区にあるアルビンという町で、衝突で被害に遭った建物の間で青空のもと2000人もの人々にイフタールが供された。国際通信社が撮った写真が大きな反響を呼び、ソーシャルメディアで何千回もシェアされている。
シリアの首都ダマスカスで政府軍の包囲網の中にあるアルビンという町で、青空のもと2000人もの人々にイフタールが供された。エル=ラフメ基金は、アルビンの町で反勢力とアサド軍間の戦線まで1キロの距離の場所でイフタールの席を設けた。
長机に食べ物と飲み物が用意されている、戦線から1キロの場所に設けられたイフタールの場には、それらを必要とする人々、負傷した人々や子供たちが参加した。
イフタールの料理が完成すると、カーディルの夜に関連して町で行われた活動で、コーランの言葉と賛美が詠まれた。
■戦線から1キロの食卓
エル=ラフメ基金の職員の一人であるアブドゥルケリム・エル=ナイム氏は、アナトリア通信のインタビューに対する説明で「カーディルの夜に関連して、以前にも毎年必要とする人々にイフタールの食事を供していました。この地域で紛争が一時的に停止する機会を捉えて、今年も青空のもと約2000人の人々にイフタールを供しました」と話した。
イフタールには負傷者や必要とする人々、またその地域の孤児たちを含むおよそ500人の子供が参加したと話すナイム氏は、「私たちの目的は人々を一つの場所に集めることです。戦争前もこのイフタールを開催していた。イフタールによって人々を集めてつなごうと努めていた。紛争でこの地区に行われた激しい攻撃のためにこのようなことができる機会がなかった」と話した。
イフタールに参加したルドゥヴァン・エブー・シャヒル氏は「東部グータ地区への攻撃のせいで長い間人々は集まることができませんでした。ラマザーン月の開始により、人々は大イフタールでお互い会うことができるようになりました」と述べた。
シャヒル氏は「忘れられ始めた大イフタールで、人々が一つの場所に集まることは素晴らしいことです。私たちは政府の攻撃により集まることができないでいました。アッラーよありがとう、イフタールの食事の場に集って、お互いに励まし合い、私たちが置かれている状況から脱するための道を探しています」と主張した。
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( 翻訳者:前口翠里 )
( 記事ID:42858 )